以前、
「創業(設立)後に知っておきたい運営の年間スケジュール(3月決算編)」を書きましたが、
いつどんな手続が必要ですか!? いつどんな支出がありますか!?
この疑問は個人事業主でも同様に生じます。
個人事業主を開業すると、
誰しも気になるのが運営を行う上での年間スケジュールです。
開業すると、経理、人事、総務、法務、などなど、
全ての社内手続きを自分で行わなければなりません。
期日直前で慌てないため、
今回は個人事業主運営の年間スケジュールを解説します。

個人事業運営の年間スケジュール

下記個人事業主を前提に年間スケジュールを見ていきましょう。

12月決算 事業:経営コンサルタント
※前期は売上:800万円
利益:500万円(所得税納付額:80万円、消費税納付額:50万円)

※なお、会計帳簿の作成は、3ヶ月に1度を前提とし、括弧内は一般的な期日を記載する形としています。

1月 源泉税(7月~12月)の集計と納付(1月20日)
法定調書の作成と提出(1月末)
給与支払い報告書の作成と提出(1月末)
償却資産申告書の作成と提出(1月末)
第4期住民税納付(1月末)
2月 確定申告の作成
3月 確定申告の提出(3月15日)
青色専従者の届出(3月15日)
所得税の確定納付(3月15日、振替納税の場合は4月後半)
消費税申告書の提出(3月末)
消費税の確定納付(3月末)
4月
5月
6月 第1期住民税納付(6月末)
7月 源泉税(1月~6月支払い分)の集計と納付(7月10日)
労働保険の集計と納付(7月10日)
第2 四半期月次処理の実施
8月 第2期住民税納付(8月末)
第1期事業税納付(8月末)
9月
10月 第3 四半期月次処理の実施
第3期住民税納付(10月末)
11月 年末調整書類の回収 (11月末)
第2期事業税納付(11月末)
12月 年末調整手続きの実施(12月末)
消費税簡易課税の検討と届出提出(12月末)

上記からも解る様に、
個人事業主の管理業務は1月~3月に集中するとともに、
この時期は最大の業務イベントである確定申告もあります。

まとめ


個人事業主の運営は、上記にプラスして、
毎月の給与計算、月末支払い処理、請求書の発行の入金確認、などなど、
事業主自身が本業以外にもやらなくてはならないことが日々盛りだくさんです。

バックオフィスを始めとする管理業務からいかに解放され、
本業に集中する時間を作るかは事業を継続させるとても大切な要素となります。
事業主自身で年間スケジュールを理解、
特に税金の納付タイミングについては強く意識してみて下さい。

なお、Takeoffe会計事務所では、
上記の「納税手続き」、「年末調整書類の回収手続き」以外の全ての業務を、
顧問報酬に含める形にて業務支援を行っております。

なにかお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせ下さい。