はじめに
事業や起業の相談を受けた際に必ずしているお話が、
お金について、
将来→現在→過去の順番で考えるということです。
経営者が各時点でお金の流れを意識することはとても大切なことですが、
過去→現在→将来、ではなく、将来→現在→過去、となるのはなぜでしょう!?
今回は、その順番と各時点で知っておくべきお金についてです。
目次
1.事業を行う上でまず大切なこと
事業を行う上でまず大切なことは、
開始前の事業計画、開始後は口座管理、その後に会計数値、
をしっかり理解するということです。
それぞれ、具体的には、
将来:事業計画を作成しよう
現在:口座管理を通しての資金繰り(キャッシュフロー)を理解しよう
過去:月次試算表、決算申告書、を通じて会計数値を把握しよう
ということになります。それぞれ個別にみていきましょう。
2.将来:事業計画を作成しよう
起業前、決算前、新規事業の開始前、どの時点においても、
予測数値を事前にイメージすることは大切なことです。
毎月の売上はいくらぐらいか。経費はどの様なものが発生するか、
それは固定費(毎月定額の費用)か変動費(毎月定額でない費用)か、
を考えエクセルシートで毎月の計画を立ててみましょう。
3.現在:口座管理を通しての資金繰り(キャッシュフロー)を理解しよう
一つの口座で入金、出金、税金の支払いまで行っている会社様が多いですが、
入金口座(メガバンク)、出金口座(ネットバンク)、税金口座(地銀または信金)、
は必ず別けて管理しましょう。
口座管理を明確化することで、
月次経理処理が行われなくても、
通帳を眺めるだけでお金の流れが意識出来るようになります。
4.過去:試算表、決算申告書、を通じて会計数値を把握しよう
起業直後や中小企業においては、
月、試算表の作成(月次処理)を行う必要はないケースが多いのも事実です。
四半期毎(3ヶ月)、少なくとも半年毎(6か月)に実際の売上、経費を把握して、
事業計画や口座管理との数字の違いをみてみましょう。
難解な言葉も多く混乱しやすい会計数値ですが、
経営者自身がどの地点とどの数字と見ているかを知ることで、
より会計数字が身近なものとなります。
「木を見て森を見ず」とならない様、時系列での会計数字を意識しましょう。
Takeoffer会計事務所では、
過去数字(試算表、決算申告書の作成)のみでなく、
現在(資金繰り)、将来(事業計画)について、総合的にサポートしています。
いつでもお気軽にご相談ください。