日経平均、今年2割高 海外勢けん引    初の4万円台 円安・値上げ追い風
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240305&ng=DGKKZO78975730V00C24A3MM8000
さらばJTC、今度こそ
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240305&ng=DGKKZO78950940U4A300C2TCR000
株「空中戦」に休戦の合図    オプション市場、先高観後退
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240305&ng=DGKKZO78967980U4A300C2EN8000
  • 昨日、日経平均が初めて4万円を超えた。歴史的な1日であったと言える。
  • エコノミストの感想は「4万円達成は早かった」だ。
  • この4万円達成は、日本の資金ではなく海外投資家によるものだということは頭に入れておきたい。企業統治改善期待、円安による業績改善期待、賃上げによる日本経済の好循環期待などが海外投資家の日本株買いの理由。
  • ただ、米国株式市場が遅延している利下げが重しになっていることや中国株式市場のリスクにより、海外投資家は「期待」という理由を見つけて日本株を購入しているようにも見える。
  • これらの「期待」にアラームが灯る兆しが見えてきた時点での海外投資家の逃げ足は速いことは頭に入れておきたい。例えばコールオプションに売りがで始めているよう。4月、5月先物はいずれも現状水準である4万円前後あるいは3万9千円を示しているようだ。
  • ある論客は、旧態然の伝統的な企業を「JTC(ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー)」と揶揄(やゆ)する声はやまないと述べている。
  • 優秀な人材を抱え込んでいる大企業の企業価値に軸足を置く企業統治改革や、米国に遅れをとっている中小・中堅企業を活性化する政策により、海外投資家の「期待」を「現実」にする必要があると思われる。