中小、賃上げ余力高まる 稼ぐ力向上、労働分配率70%に低下
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240305&ng=DGKKZO78976110V00C24A3EA2000
  • 企業の利益などが賃金に回る割合を示す労働分配率は、中小企業で足元70%前後と1992年以来の低水準が続いている。
  • 中小企業の分配率の内訳をみると、分母に入る経常利益は新型コロナウイルス禍前の4年前に比べ13.6%伸びた。一方で分子の人件費は同期間に3.1%の伸びにとどまっており、企業に賃上げ余力が生まれているよう。
  • ただ、賃上げ機運の中小への波及が期待できる一方で、経営体力が弱い零細企業の生産性を向上できるかが残る課題だという。
  • 公正な取引慣行の徹底や、ITの積極的な導入などを通じ零細企業も効率的な経営を加速し、着実賃上げをしていく必要がある。さもなくば、優秀な人財は零細・中小企業にとどまらず技術力があっても廃業の危機に直面する。