金融政策にらみ円高・株安 日経平均一時1100円安、今年最大 「スピード調整」の見方
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240312&ng=DGKKZO79161750R10C24A3EA2000
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- 11日の東京市場で円相場が1ドル=146円台まで円高に進み、日経平均株価の下げ幅は一時1100円を超えた。円高・株安への揺り戻しが急になった背景には、日米金融政策にらみの展開になってきたことがある。
- 円高・株安の直接のきっかけは8日発表の2月の米雇用統計。平均時給の伸びが市場予想を下回り、非農業部門の雇用者数の伸びも1月分が大きく下方修正され、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が、米金利低下を通じてドル安・円高につながったよう。
- もっとも、円高・株安が続くとの見方はまだ少ない。「日銀が利上げするとしても欧米ほど急激になる可能性は低く、大幅な円高は見込みづらい」という。
- また、140円程度に円高が進んでも日本企業の増益基調は続くとみられており、「業績対比では株価に過熱感はなく、株高トレンドが終わったとはいえない」と指摘するむきも多いよう。
- 日銀会合を通過すれば金融政策の不透明感が晴れ、日本株への買いが戻りうるとみる。