首相「来年以降、物価超す賃上げ定着」 脱デフレ「歴史的好機」 24年度予算成立
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240329&ng=DGKKZO79632000Z20C24A3MM8000
  • 2024年度予算が参議院本会議で可決承認された昨日、首相が記者会見を行った。
  • 以下、会見のポイント。
  1. 賃上げと可処分所得のプラス化。賃上げの継続を促す。特に、中小企業の賃上げと稼ぐ力を高めるため、公正取引委員会の監視を強めて労務費の価格転嫁を後押しする。30年代半ばまでに最低賃金を全国平均で1500円に引き上げる目標の達成を急ぐ。
  2. デフレからの早期脱却。デフレ脱却は「いまだ道半ばだ」と強調。23年を上回る賃上げ水準や日経平均株価の最高値更新などを踏まえ「完全脱却する千載一遇の歴史的チャンスだ」。脱却できるかは対応次第と説明し「数十年に1度の正念場にある」。
  3. 日銀によるマイナス金利政策の解除決定は「前向きな経済の動きをさらに確実なものとする観点から、緩和的な金融環境が維持されるのは適切だ」と話した。特に、中小企業の賃上げと稼ぐ力を高めるため、公正取引委員会の監視を強めて労務費の価格転嫁を後押しする。30年代半ばまでに最低賃金を全国平均で1500円に引き上げる目標の達成を急ぐ。
  • 首相が、金融政策に言及したことは特筆され、今後の株価や不動産価格にも影響がありそう。(投資は自己責任で)