自民処分、幕引きは遠く 政治資金問題、党内外から反発  政権運営強まる逆風 経済・外交の重荷に
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240405&ng=DGKKZO79804280V00C24A4EA2000
自民「身内の論理」見え隠れ  企業不祥事と対応に差 処分の基準わかりづらく
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240405&ng=DGKKZO79803730U4A400C2PD0000
  • 自民党は昨日、派閥の政治資金問題の処分を決めた。
  • ただ、事態解明からは遠く、問題の幕引きとはいいにくく、処分を巡る党内の混乱で政権運営はより難しくなりそうだ。
  • 昨日は処分の調整で、岸田首相自ら「伝書鳩」と揶揄されるように関係者を行き来したそうだ。自民党内のガバナンスはもはや崩壊状態だと感じる。
  • 「離党勧告は重すぎる」「処分基準が曖昧だ」など、党本部で開いた党紀委員会では処分案への異論が噴出したようだが、処分当日にこの有り様はいかがなものか。
  • 9月に党総裁選を控えるなか、首相は世論をにらみ、塩谷立氏と世耕弘成氏を当初軸とした非公認より厳しい処分に引き上げたが、一方、萩生田光一前政調会長らを党役職停止にとどめた。安倍派系の議員をすべて敵には回せないとの心情が透ける。
  • 自民党が4日に決めた派閥の政治資金パーティーの還流を巡る処分は客観性を欠き「身内の論理」が見え隠れする結果になった。企業の不祥事で経営トップが責任を取る姿勢とも乖離(かいり)する。