G20、円安に冷ややか 財務相「日本の立場伝える」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240418&ng=DGKKZO80095400Y4A410C2EA2000
  • ドル高の中で17日から、米ワシントンで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が始まった。
  • 日本は円安加速に歯止めをかけたい意向だが、対ドルでの為替相場をめぐる状況は国・地域によって大きな差があるようだ。特に、欧州などはドル高に特段の懸念を示しておらず、日本に協調する動きは広がりを欠いている。
  • 米国のパウエル議長はインフレ修正に「予想以上に時間がかかりそうだ」と発言していることもあり、米利下げ観測が後退、円売り圧力が一段と強まっている状況。
  • そもそも、今回のG20会議では気候変動、ウクライナ支援などが主要な議題で、為替は明確な議題として設定されていない。各国の利害が直接絡む為替については、共同声明などの調整が非常に難航すると予想される。
  • 韓国も通貨安で通貨安でダメージを受けている中、鈴木財務相は韓国の経済副首相兼企画財政相と会談。「深刻な懸念を共有」はしているが、その他の国々がどこまで協調できるのかは不透明な状況。
  • 実態経済を背景に、当面、更なる円安基調が続くかもしれない。