値上げ 変わる食卓の常識1 「タコが和牛より高い」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240611&ng=DGKKZO81299240R10C24A6EA1000
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- 物価上昇が止まらない!
- スーパーの電子チラシなど買い物情報サービス「トクバイ」によると、卵や牛乳・乳製品で6割以上の消費者が物価高を感じ、購入頻度の高い牛乳は約半数が「味」よりも「価格」を重視すると回答。
- 世界的な穀物需要の増加、エネルギー価格の上昇、人手不足、加えて円安――。日本で足元起きている食品価格の上昇は1つではなく、複合要因。
- 「タコが和牛より高くなった」と、大阪市内でたこ焼き店を展開する会津屋の社長は嘆く。豊洲市場(東京・江東)の冷凍タコ「冷たこ」の2023年の卸値は1キロあたり1668円と10年前の2倍。外食で使われることの多いA2等級の和牛卸値(1キロ1550~1600円)を上回る。
- 米国産牛肉も牛肉の貿易が自由化された1991年以降で最高値。
- 総務省によれば、2人以上の世帯で消費支出に占める食費の割合(エンゲル係数)は2023年に27.8%に達し、現在の集計方式になった00年以降で最高を更新。物価の伸びに賃金が追いつかない状況が続くなか、家計で食費の割合が高まれば、旅行など不要不急の消費を抑制され、消費が下振れする懸念が増す。
- 日本で強まっているのは、コストプッシュ型のインフレ圧力で、農家は「肥料や資材など生産コストがあがっても売価をあげられず、利益が圧迫される」そうだ。利益が出なければ農家は続けられない。法人と個人を合わせた農家数は23年に92万9400と、07年比で半減。23年度は負債総額1000万円以上の農業法人の倒産が82件(東京商工リサーチ調べ)と過去最多を更新。資材価格の上昇に経営が耐えられなかったとみられる。買えないだけでなく、つくれなくなれば食料貧国が現実のものとなり、危機的状況。
- 最近、太り気味で少し食事を控えてはいるが、、、将来の日本の食糧危機は深刻と感じる。