アクティビスト、「大型株」照準 資金潤沢で投資拡大 要求通りやすく強気に
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240613&ng=DGKKZO81345250S4A610C2EN8000
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- アクティビスト(物言う株主)が時価総額5000億円以上の大型企業を標的にするケースが増えてきているようだ。2024年は17件と、ここ5年で最多だ。日本企業への改革期待から海外の機関投資家などの資金が流入し、アクティビストの資金が潤沢になっている。あらゆる企業が狙われうる市場環境になりつつある。
- アクティビストは影響力を持つために投資先の株を数%程度まで買い上げることが少なくない。従来は資金の限界もあって中小型企業が標的になることが多かったが、ファンド資金が潤沢になって大型企業も買われやすくなった。
- 北米の年金基金などの間で、日本企業の企業価値向上を促すアクティビストやエンゲージメントファンドへの期待が高まっているとのこと。
- 「あらゆる企業が狙われる時代」が到来すれば、これまではアクティビストの影を感じずにいた大型企業の経営陣も尻に火がつき、自社の株価引き上げへ一層励まざるを得ない。大型企業が全体をけん引すれば、日本株がレンジ相場を抜け出すきっかけになるかもしれない。