家計の「円売り」はや前年超え 新NISAで海外投資増 1~5月5.6兆円、続く円安圧力
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240618&ng=DGKKZO81454110X10C24A6EP0000
「家計の円売り」が加速していることにより、1〜5月の海外投資は5.6兆円超の買い越しとなり、2023年通年(12ヶ月)の4.5兆円を早くも上回った。新NISA(少額投資非課税制度)を通じた個人の海外投資の拡大が反映されている。
このペースが続けば、24年通年ではなんと13兆円の買い越しになり、年間での最高も更新する見通し。
新NISAで最も買われている投信は全世界株式型投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)。投資先の6割が米国株で、1~5月の資金流入額は1兆1448億円と前年同期比で約5.7倍に膨らんだそうだ。
オルカンの運用部隊は新規マネーが流入する度に、毎朝円を外貨に替える。海外株の購入資金を確保する目的の円売りのため、為替水準は関係ない。複数の銀行に円売り・外貨買い注文を出し、1日に1千億円を超えることもあるようだ。
今後、日米金利差が縮小し一見円安が是正されるように感じられるが、そうなっても米国では金利安株高、日本では金利高株安が想定されるため、この投資傾向は変わらず(ますます加速?)なかなか円安是正が進まない可能性があるかもしれない。
日本人は、米国株投資を拡大させ、それにより円安を招き輸入物価が上昇、日々の生活が苦しくなる傾向。新NISA制度は何かおかしいと感じる。何かのはずみで、米国株式市場がクラッシュするようなことがあれば、投資した資金は目減りし塩漬け状態。一方物価高で生活が困窮。
新NISAによる税制優遇は、例えば日本株など日本国内への投資に限るとした方が良いのでは? 現状の制度のままでは、日本の税収を減らして米国企業へ成長資金を拠出している感じがするが、、、。