都知事選、公約発表 少子化対策競う  争点、明確な差なく 小池氏は第1子保育無償、蓮舫氏は多子世帯に補助
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240619&ng=DGKKZO81487580Z10C24A6EA2000
  • 東京都知事選、小池百合子知事(71)と蓮舫参院議員(56)が公約を発表した。
  • 小池氏は2期8年の実績、蓮舫氏は都政の転換を前面に出しているが定性的な表現であり、両者とも少子高齢化対策や子育て支援を重点政策に据え争点に明確な違いは見えないとの意見が一般的のようだ。
  • どちらも強調している点は、少子化対策。具体的手法は異なるが、子育てに対する支援金の積み上げという点で似通っている。
  • また、現在有権者には政治家不信が蔓延していることもあり候補者には「誠実性」を求めている。この点を踏まえてか、両者ともにこれまで政治家として実行してきた実績を強調している。「公約の実現性」を説明し誠実感を醸成しようとしているように感じる。
  • 都知事選は、今後の国政を占うメインイベントになっており、自民党と小池氏は苦慮しているように感じる。小池氏はやはり自民党の支援は必要のようだが、表立った支援はマイナス。ただやはりどう見ても小池氏=自民党と写る。蓮舫氏はほぼ全野党で支援されると思われるので、両候補自身だけでなく各党派も必死の様相か。
  • ただ都民はもはや支援政党ではなく、候補者本人の人柄で選別していることを各党派やマスコミは強く認識し、実質的な政策論争が有権者にキチンと伝わるような知事選が望まれる。