日銀、0.25%に利上げ 「金利ある世界」回帰. 決定会合、量的引き締めも開始
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240801&ng=DGKKZO82472340R00C24A8MM8000
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- 昨日は歴史的な日。
- 日銀は31日の金融政策決定会合で政策金利を0.25%へ引き上げると決め、政策金利を15年7カ月ぶりの水準に引き上げた。
- 賃上げを伴う物価上昇が続くとの自信を強め、金融正常化を進めることが可能と判断。
- 5%台の政策金利を続ける米国との金利差が意識されて円売りに拍車がかかり、輸入物価が上昇に転じており、今後、物価が上振れするリスクもふまえた決定。
- 植田総裁は「経済・物価の情勢が見通しに沿って動いていけば、引き続き金利を上げていく」とも説明。年内の追加利上げの可能性も排除しなかった。
- 次の利上げがあるとすれば0.5%だが、市場では0.5%を超える水準までの利上げを見込む声は多くない。しかし植田総裁は「0.5%が壁として意識されるかというと、とくに意識していない」と述べた。政策金利が0.5%を超えれば、およそ30年ぶり。
- 経済は「金利ある世界」に戻ろうとしている。今回の利上げ決定をうけ、三菱UFJ銀行は住宅ローン金利(変動型)の指標となる短プラを年1.475%から1.625%に引き上げると明らかにした。9月2日から適用する。ほかの大手銀行や地方銀行も追随する可能性がある。3メガバンクは普通預金の金利を年0.02%から0.10%に上げると発表した。
- 金利ある世界は、収益力の弱い企業に市場からの退出を迫ることにつながる。一方で企業の生産性向上を促し、成長力を高める要因にもなる。
- そろそろと思っていたが、ついに。実際に利上げ宣言されると、日本人にとっては久々の出来事であり、インパクトは大きいかもしれない。
- 利上げは、例えば住宅ローン金利が上がるが預金金利も上がる。これは、借金がある若い世代にとっては負担だが、相対的に現預金を保有している高齢世帯や富裕層にとっては好ましい決定。
- 今の日本を考えると、利上げは多くの弱者には負担が大きいが、これが資本主義。
- この利上げで円安が是正され、輸入物価が下がり生活が楽になることを期待したい。
- ただ円安が是正されることで、日本全体の経済的メリットが減少してしまう気がするが、結果はどうか?