日経平均4451円安 下げ幅ブラックマンデー超え 過去最大、円高・株安が共振 米景気不安が引き金
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240806&ng=DGKKZO82589840W4A800C2MM8000
日本株、売り急ぎ拡大 売買代金最大の7.9兆円 先物取引は一時中断
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240806&ng=DGKKZO82588530W4A800C2EA2000
円急伸、7カ月ぶり高値 輸出企業の減益要因に
https://www.nikkei.com/paper/related-article/?b=20240806&c=DM1&d=0&nbm=DGKKZO82588530W4A800C2EA2000&ng=DGKKZO82588590W4A800C2EA2000&ue=DEA2000
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日本株、売り急ぎ拡大 売買代金最大の7.9兆円 先物取引は一時中断
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円急伸、7カ月ぶり高値 輸出企業の減益要因に
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- 5日の東京市場で日経平均株価の下げ幅が4400円を超え、米国株安が世界に波及した「ブラックマンデー」翌日の1987年10月20日を上回り過去最大。下落率でも当時に次ぐ過去2番目。
- 日本株は年初来の上昇分を帳消しに。
- 7月11日につけた史上最高値(4万2224円)から1カ月弱で下げ幅が1万円を超す記録的な急落だ。
- 日本株全体で約800社がストップ安という異例の急落となった。
- 7月の米雇用統計で失業率が市場予想に反して悪化。「ソフトランディング(軟着陸)」のシナリオが陰り、ハードランディング(景気後退)まで意識する投資家が増加。景気悪化に対応する米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げの観測も急浮上。
- 為替市場での円高進行も日本株相場の下落ペースを速めた。5日の円相場は一時1ドル=141円台と、1月上旬以来およそ7カ月ぶりの円高・ドル安水準になった。朝方と比べて対ドルで最大4円超も円高に振れ、円高が進むと株安が進んだ。
- ①植田日銀総裁の利上げに関するタカ派発言(再度の利上げ、0.5%以上への利上げもありうる) ②悪化した米雇用統計による米景気後退懸念 の二点がこの暴落の起点。
- 短期目線で見ると、日本時間深夜の米非製造業景況感指標が、好不況の分かれ目の50越えの発表があったにも関わらず、米国株(ダウ、SP500、ナスダック)は昨日に対し下落(ダウは約1,100円安)。ただ、日本時間明けがたのシカゴ日経平均先物は約33,000円。昨日の終値である約31,500円を上回っており、6日日経は一旦上昇の可能性も。
- ただ中期目線では、円高進行による日本企業の業績悪化懸念が台頭しており、日経平均は30,000円を切る水準まで下落する可能性を指摘する声もあり、一旦の株価上昇に惑わされず、下値が固まるまで冷静に待つことが必要かと。(投資は自己責任で)
- 円安を非難していた自民党幹部(岸田首相、茂木幹事長、河野デジタル相)の発言にも一定の理はあるが、それを過度に意識し、為替を意識した記者会見を行った植田日銀総裁の罪は重いと感じる。1ヶ月前には「円安は物価に大きな影響を与えない」的な発言をしていたが、今回は前回会見時より円高水準であった状況下で(政府の強い圧力により?)真反対の発言を行ったことが問題。アナリストの中には、植田総裁は「当面利上げはできない」と早く発信することが肝要とコメントしているが、その通り!
- 値上げをした各企業のトップは、「円高に振れたからといって値下げはできない」と語っている。
- 円高により日本の主力となっている輸出企業の業績悪化と、円高値下げがなくインフレがさらに進行することを想像すると、日本の景気に翳りが見え始めてもおかしくはないと感じる。