PwC、リース識別に生成AI 時間6割削減
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOTG130K30T10C24A9000000/?type=my#AAAUAgAAMA
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【コメント】
- 新リース会計の識別はわかりにくい面があるが、確かに生成AIを活用すれば一気に正確かつ短時間で判定が可能なのかもしれない。
- 一度AIが学習した内容を活用すれば何度でも間違いなく判定できるが、このデータは一監査法人内に止めず、中小監査法人を含む全ての監査法人で活用できるようにすべきと思う。
- 企業の財務経理や監査法人に時間がかかっている業務に「減損判定」があるが、この減損判定も生成AIを使えばある程度機械的に判定できると思われる。
- しかしそもそも、一度減損すると、将来のキャッシュフローが減損時点の見通しに対し改善しても、減損を繰戻すことができない日本の会計基準には矛盾を感じる。(IFRSは減損繰戻可能だが、これも暖簾の減損繰戻は認められていない)
【記事概要】
- PwC Japan監査法人は9月から企業の新リース会計基準の適用支援で生成AI(人工知能)の活用を始める。
- 貸借対照表への計上が必要なリース取引の識別にかかる時間を従来に比べて約6割減らせる。
- 新リース会計基準は2027年度から国内の上場企業と非上場の大会社に強制適用される。
- 借りている不動産や車両、産業機械などのほか、契約上は分かりにくい「隠れリース」も対象になる。例えば、あるメーカーが電力会社から自社工場に電力を供給してもらうサービス契約を結んでいる場合、電力会社が工場に置いた発電設備がリース資産に該当する可能性がある。
- 50〜100枚の契約書を一括で読み込み、識別に必要な約20項目に対する回答を一つの契約につき1分程度で文書化できる。