派閥なき総裁に試練 主導権、官邸から党へ 石破氏、党内基盤弱く
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20241001&ng=DGKKZO83799070R01C24A0EA2000
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【コメント】
- 石破氏の個性が早くも消えかけている。「豹変」!
- 党内基盤が脆弱な石破氏は、自民党長老に頼る必要があり、菅氏、森山氏、岸田氏の言いなりの兆候。せっかく最高顧問に据えた麻生氏にも冷たい態度を見せられている。
- 防衛政策に力点を置き、経済政策を疎かにすれば、短命政権必須!
【記事概要】
- 石破氏の党内基盤は弱く、総裁選で石破氏支持に回った森山裕幹事長ら有力者に頼らざるを得ない。高市早苗経済安全保障相ら非主流派からは距離を置かれ、挙党体制づくりに影を落とす。
- 石破氏は安保政策に精通しているとの自負を持ち、こうした仲間と安保分野で石破カラーを出していく意図が透ける。
- 総裁選を争った9候補のうち加藤、林芳正、小泉進次郎の3氏を要職に就け、茂木敏充前幹事長と上川陽子外相、河野太郎デジタル相は主要ポストから外した。
- 岸田文雄首相は8月の退陣表明の記者会見で「主流派も非主流派もない真のドリームチームをつくってほしい」と呼びかけた。現実には薄氷を踏むような挙党体制だ。
- 新執行部を決めた30日の臨時総務会。最後に予定していた記念撮影を前に、麻生氏は石破氏に一声かけて頭を下げた後、周囲の引き留める声を振り切って退室。撮影に参加しなかった。
- 「敵意すら感じる」。旧安倍派の議員心理を逆なでしたのは村上誠一郎氏の総務相起用だ。村上氏は安倍晋三元首相の死後、安倍氏を「国賊」と呼んだとの一部報道を受け、1年間の党役職停止処分を受けた。
- 新たな内閣で安倍派議員の入閣はゼロ。旧安倍派にとって今回の人事は「非主流派」への転落を意味する。
- 党内の不満を踏まえ、非主流派からは石破政権は短命に終わるのではないかとの声が出ている。
- 「政権運営の三頭体制は『菅、森山、岸田』。」、30日に新執行部が発足したばかりの党内でこういった声が出ている。この中に石破氏の名前はない。
- 石破氏は総裁選で早期解散に慎重な姿勢を示す場面があった。「11月10日投開票」という日程を本命視していた。ところが石破氏が30日に正式表明したのは「10月27日投開票」という日程だった。選挙を急ぐ菅氏や森山氏からの進言を踏まえた判断だとの見方が党内で広がる。
- X(旧ツイッター)では「豹変(ひょうへん)」が一時トレンドワード入りした。