FRB、0.25%追加利下げ 議長「短期的に選挙影響せず」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07ECO0X01C24A1000000/【コメント】
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- FRBがFOMCで市場予想通りの0.25%の利下げを決めた。
- 米国の景気維持とインフレ抑制という二つの目的を勘案した決定。
- 利下げ決定後のドル円レートは1円程度の円高ドル安で推移。利下げはすでに市場で織り込み済みであったことから大きな変動はない。
- 話題は、利下げよりもトランプ氏とパウエルFRB議長の関係性。トランプ氏は政府の意向を解さないパウエル議長を名指しで攻撃していた過去があるが、今後どのような関係性になるか? FRBが政治から独立していることは当たり前のことだが、相手はトランプ氏!
【記事概要】
- 米連邦準備理事会(FRB)は7日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、0.25%の追加利下げを決めた。利下げは前回の9月会合から2連続となる。景気の減速に備え、金融引き締めを緩める必要があると判断した。
- 記者会見したパウエル議長は「選挙が近い将来に政策決定に影響を与えることはない」と明言した。「 私たちはあらかじめ決められたコースを歩んでいるわけではない。今後も会議を重ねながら、その都度、決定していく」と経済データ次第で利下げペースを決める姿勢を強調した。
- パウエル氏は「勝利宣言をするわけではないが、今後数年間はインフレ率がデコボコしながら2%前後で落ち着くというストーリーは非常に一貫性があると感じている」と自信を示した。
- 今後のリスクは25年1月に発足する第2次トランプ政権が打ち出す政策だ。エコノミストの多くはトランプ氏が公約に掲げた高関税や減税が、今後インフレ率を再び上昇させるリスクを指摘する。財政悪化の懸念も重なり、米債券市場では選挙後に長期金利が上昇した。
- パウエル氏の会見では、トランプ氏から辞任を求められた場合の対応を聞かれる一幕もあった。パウエル氏は自ら辞任することはないと明言したうえで、解任や降格についても「法律上、認められていない」と否定した。
- 中央銀行の独立性を維持できるか懸念があるかという質問には「今日は政治的な話には一切触れない」とコメントを避けた。