「全世界株」日本7銘柄減 米MSCI指数 フジクラを追加
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20241108&ng=DGKKZO84642220X01C24A1ENG000
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20241108&ng=DGKKZO84642220X01C24A1ENG000
【コメント】
- 全世界の株価指数からまた日本企業が除外された。
- 前回8月には1増/6減だったが、今回は更に日本企業が7社減らされた。
- 中国企業の削減が最も多いようだが、日本の削減数も多い。日本の産業競争力低下と株主還元がまだまだ相対的に低調なことが相俟っているとおもわれる。
- 生成AI(人工知能)関連銘柄として2024年に入り株価が大きく上がったフジクラが新規に採用となり、昨日は一旦大幅高になったあと急落。冷静なバリュエーション(投資尺度)ではなく期待先行で買われた結末と思われる。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
- 株価指数算出大手の米MSCIは6日(日本時間7日)、代表的な全世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」から日本株を7銘柄減らすと発表した。11月25日の取引終了時点で反映する。
- MSCIは四半期ごとに定期見直しを実施している。ACWIは先進国・新興国の大型・中型株で構成する。MSCI指数に連動するパッシブ運用の資金は巨額で、採用や除外が個別銘柄の需給に与える影響は大きい。
- 前回8月の見直しで日本は1増、6減だった。市場関係者の間では今回11月分も同規模になるとの見方があった。東海東京インテリジェンス・ラボの仙石誠シニアエクイティマーケットアナリストは「銘柄除外が続けば海外投資家の日本株離れの一因になる。フジクラのように市場の期待を集める銘柄が増えることが日本株再評価には欠かせない」と指摘する。
- 世界全体では22銘柄を追加で採用し、57銘柄を除外する。除外数が最多だったのは中国で、採用が4銘柄、除外が万達電影(ワンダ・フィルム・ホールディング)など20銘柄だった。インドはボンベイ証券取引所(BSE)など5銘柄が新たに採用され、除外はなかった。米国は2銘柄が採用、4銘柄が除外された。