広がる業績不安、日経平均4万円の壁に 金融決算が焦点
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB08B620Y4A101C2000000/
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【コメント】
- 日本企業の業績が冴えない中で、日本株の動向は悲観的。今週公表される大手銀行の決算発表に注目が集まっている。
- 米国では試験運行とはいえ、自動運転タクシーがすでに多く走っている。日本はこの分野でも周回遅れ。日本はデジタル競争力ランキングで32位と非常に低位であり、今後も「デジタル小作人」の地位に甘んじざるを得ないのか?
- このような状況を考えると、日本株への投資は慎重になってしまう(投資は自己責任で!)
【記事概要】
- 企業業績への不安が日本株の重荷になっている。
- 中国市場や自動車販売の低迷で業績の下方修正を余儀なくされた銘柄を中心に売りが広がる。
- 日経平均株価は節目の4万円回復を前に足踏みが続く。今週は4〜9月期決算発表を控える銀行大手が相場のムードを変えられるかに注目が集まる。
- 「米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領の勝利を織り込むトランプトレードは一段落し、業績相場になってきた」。SBI証券の鈴木英之投資情報部長は日本株市場の空気の変化を感じ取る。
- これまで、日本の衆院選や米大統領選といった結果を予想しづらい政治イベントを通過すれば、堅調な業績拡大が見込まれる日本株の買い安心感が広がるとの見方が市場には多かった。
- 蓋を開けると日本株の上値は重い。3月期決算企業の4〜9月期決算発表が本格化する中で、業績の伸び悩みが鮮明になってきたためだ。決算発表後に株価が下落した銘柄には、主に3つのパターンがある。
- 1つめは中国市場の不振だ。中国で節約志向が強まり、中国市場の不振が幅広い業種で目立つ。
- 2つめは自動車販売の鈍化だ。特に電気自動車(EV)の失速が響く。
- 3つめは国際商品市況の悪化だ。
- 日経平均が4万円を試す相場から、4万円を値固めする相場に変わるのか。流れを左右する銘柄群として注目されるのは金融機関の決算だ。今週は大手銀行が決算発表を控えている。金利高局面に入り、利ざやの拡大による収益成長期待が強い。
- 決算発表で市場予想を上回る見通しが示されれば、銀行株高に勢いがつき、「日本株の上昇を支える柱になる」との声がある。その半面、「高い期待を越えられなければ売りがさらに広がりかねない」との声もあり、日本株の先行きを占う試金石になる。