円155円後半 12月米利下げ確実視もトリプルレッド懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13EED0T11C24A1000000/
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【コメント】
- ドル円相場もトランプトレードが反映され始めている。
- トリプルレッドが確実になり、トランプ氏の政策が実行されると、米国の財政赤字が拡大するの見方が台頭し米長期金利が上昇。日米金利差拡大により再度円キャリートレード(低金利の円を借りて高金利のドルを買う)が拡大するとの見通し。
- トランプ氏は、輸出競争力確保のためにドル安を志向するのではないかとの予想があるが、現時点では「強いドル」を掲げているようだ。そうなると、日本の財務省は円安(ドル高)防止の為替介入には動き難い。
- 強力なトランプ政権下、今後四年間は日本はトランプ氏の顔色を伺いながら物事を進めていかざるを得ない状況か? 石破首相には、故安倍氏のような器用な外交は期待できないような感じもすることもあり、、、。
【記事概要】
- 13日のニューヨーク為替市場で円は対ドルで下落し、一時155円台後半をつけた。
- 消費者物価指数(CPI)公表直後は年内の追加利下げが確実視され円高に振れたが、米長期金利の上昇とともに再び円安が加速。
- 米国の行政府と立法府を共和党が支配する「トリプルレッド」が確実になり、財政悪化に歯止めが掛からないとの見方が長期金利に上昇圧力をかけている。
- イールドカーブ(利回り曲線)がスティープ化(急勾配化)したことで、円キャリートレードが再開した可能性がある。
- 日本政府が為替介入に踏み切る可能性が低いとみられていることも円売りに拍車をかけている。次期米財務長官候補の一人とされるスコット・ベッセント氏は英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで「良い経済政策をとれば、自然とドル高になると信じている」と発言。トランプ氏も「基軸通貨としての米ドルを支持する」とドル高を容認する姿勢を示している。