クリスマスケーキ カカオ豆高騰で異変 不二家、低価格チョコも使用
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20241116&ng=DGKKZO84843910V11C24A1EA5000
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20241116&ng=DGKKZO84843910V11C24A1EA5000
【コメント】
- 異常気象の影響がクリスマスケーキやバレンタイン/ホワイトデーに大きな影響を与えるよう。
- カカオ豆の収穫が、異常気象と病害により世界的に大幅に減少。なんと日本のカカオ豆の輸入量は1~9月に約2万6500トンと前年同期から30%減り、輸入金額は1.5倍!
- 確実に地球の気象は大きく変化し始めており、トランプ政権が地球温暖化対策に後向きなことが非常に気になる。
- 地球温暖化をカバーするために科学技術を発達させ「似非食品」で対応することも重要だが、やはり本来の地球に戻すことがヒトを含めた動植物にとって恒久的な対策になる。
【記事概要】
- チョコレート原料となるカカオ豆の価格高騰がクリスマスケーキに変化を迫っている。不二家などの食品大手やケーキ店はカカオ豆由来の油脂を植物性で代替したチョコの使用を増やす。各社は価格を抑える工夫を重ね、来年2月に控えるバレンタインデー向けにチョコを使わない菓子を増やす動きもある。
- 不二家では高価格帯の「クリスマスプレミアムチョコ生ケーキ」(価格は前年比9%増の4700円)では原料を変更しなかった半面、一部の商品では植物性油脂を使ったチョコの比率を引き上げ、価格の上昇を抑えた。
- ロッテグループの銀座コージーコーナー(東京・中央)はクリスマス用のチョコケーキ4種類の価格を平均して6%引き上げる。使うチョコは昨年と同じだが、飾りのチョコプレートのサイズを小さくしたほか、クリームに混ぜていたマカダミアナッツを使わないようにして値上げ幅を抑えた。
- カカオは世界的に不足している。世界生産量の過半を占めるコートジボワールとガーナでの異常気象や病害などで、収穫量が大きく減った。貿易統計によれば、日本のカカオ豆の輸入量は1~9月に約2万6500トンと前年同期から30%減り、輸入金額は1.5倍だった。
- 全国のスーパーなどの販売情報を集めた日経POS(販売時点情報管理)データでは、10月21日の週のケーキ用チョコの平均価格は前年同期から19%上がり約191円だった。
- クリスマスが終わっても、バレンタインデーやホワイトデーなどが控える。そのため、例年、チョコ需要は引き続き高水準で推移し、カカオの調達価格はクリスマス向け商品を開発した時に比べて上昇する。銀座コージーコーナーはバレンタインデー向けのチョコ価格を平均9%引き上げる計画だ。
- 日本チョコレート・ココア協会の藤田康子事務局長代理は「来年もカカオ豆の調達は厳しい状況が続く」と予想し、今後は「チョコレート製品で1箱当たりの個数やカカオの使用量を抑える動きが広がる」とみている。