「巳年天井」突き破る、日米株最高値へ 市場アンケート
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB248SA0U4A221C2000000/
【コメント】
  • 今朝の日経朝刊は、日本製鉄関連の記事が目立ったが、内容は同じことの繰り返しで新味はありません。引き続き穏やかな年始が続いているようです。
  • 2025年は、日米株ともに最高値を更新するというアンケート結果が掲載されていました。「巳年天井」という格言になぞらえ、過去巳年に株価が大きく上昇した事実が記載されています。
  • このアンケートは「市場関係者72人」を対象としたもので、市場関係者とは証券会社の関係者も多くいるようで、年始は強気の予想を行う傾向にあります。
  • 日米ともに傾向としては、さらなる株高が期待できる材料はありますので、引き続き冷静沈着に投資を進めていくべきと思われます。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
  • 日経ヴェリタスが市場関係者72人を対象に実施したアンケートでは、25年の日経平均の高値予想平均は4万4156円となり、24年7月につけた史上最高値(4万2224円)を上回った。最高値更新にあたる4万3000円以上を予想する割合が80%となり、4万5000円以上の予想も30%にのぼる。高値をつける時期は12月との予想が全体の7割を占めた。
  • 日経平均の上昇要因では24年に続き、企業業績の改善をあげる回答が最も多かった。企業の変革にも期待が集まる。
  • 強気予想の背景には、賃金と物価の好循環が強まることへの期待感がある。「年収の壁」解消に向けた与野党の議論が進み、政策期待による追い風も吹きそうだ
  • 24年の世界株高をけん引した人工知能(AI)関連への期待も続きそうだ。アンケートで25年の注目テーマを聞いたところ「AI」が68%と最も高かった。次いで注目を集めたのが「防衛」だ。)や「宇宙」(22%)への関心も高かった。
  • 米ダウ工業株30種平均の見通しを聞いたところ、高値予想の平均は4万8598ドルだった。年内に大台の5万ドルまで上昇するとの予想は約3割にのぼった。
  • 市場参加者の米国株への見方は、強気でほぼ一致する。高値をつける時期の予想は12月が67%で最多だった。上昇要因として、およそ8割が「米国景気の拡大」を挙げた。特に期待が高まるのが生産規制の撤廃や法人税減税だ。FRBの利下げが続くとの予想も株高期待を支える。
  • もっともトランプ氏の政権運営は不透明・不規則な側面も強く、市場関係者にとっても「サプライズ」になりやすい。相場に与える影響が大きいと考えられるトランプ氏の政策について尋ねたところ、「外国製品の輸入に一律関税」「対中関税の引き上げ」など通商政策を懸念視する声が多かった。
  • 相場格言では「辰巳天井」と言われ、巳(み)年は相場が上昇して天井を付ける傾向があるとされる。前回13年はアベノミクス相場の勢いが加速し、日経平均は年間で57%高となった。さかのぼれば、バブル期の最高値をつけた1989年も巳年だ。格言通りに相場が天井を付ければ、ここ数年の株高が大きな転換点を迎える可能性もある。