パナマ、「交渉の余地なし」 トランプ氏の運河返還要求。メキシコ湾の名称変更も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08DEL0Y5A100C2000000/
米国のグリーンランド購入、欧州に波紋 独首相が批判
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR08DI60Y5A100C2000000/
トランプ氏、一律関税へ「緊急事態宣言」検討 米報道
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08DTD0Y5A100C2000000/
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米国のグリーンランド購入、欧州に波紋 独首相が批判
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR08DI60Y5A100C2000000/
トランプ氏、一律関税へ「緊急事態宣言」検討 米報道
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08DTD0Y5A100C2000000/
【コメント】
- トランプ政権始動が近づき、トランプ氏の言動の勢いが増していることから、朝刊はトランプ氏に多くの誌面を割いています。
- ニュースのタイトルを見れば内容がわかるので「記事概要」は省略します。
- まず関税ですが、本気で全輸入品目に対し一律に関税を上乗せしていく意向のようです。加えて中国やメキシコなど、敵対国に対してはさらに追加で高関税を課すようです。日本の対米輸出にとっても関税分だけ価格が引き上がるので輸出し辛くなるという影響があります。これに備える意味もあり日本製鉄はUSステール買収を試みましたが政府の介入により頓挫しています。同様なケースが今後増えなければ良いですが、、、。ちなみに日本企業の対米輸出が減少し米国内生産に切り替わっていくとますますドル高円安になっていくかもしれません。
- パナマ運河については、通行料が高額になりすぎていることに対するトランプ氏の不満の現れです。パナマ運河は太平洋と大西洋をつなぐ全長約80キロメートルの運河で、米国が1914年に完成させ開通後も米国が管理し、99年にパナマに返還した経緯があります。ですので「返還要求」という書き方になっています。トランプ氏は軍事力を持って奪還することもあるという、なんとも恐ろしい発言をしています。
- 「メキシコ湾」を「アメリカ湾」に名称変更するとも言い始めています。通商や違法薬物、不法移民問題という外交上の懸案を抱えるメキシコに圧力をかけるのが目的とみられています。
- またグリーンランドを買うとも言い出しています。グリーンランドはデンマーク領であり、同盟関係にあるEUの加盟国であるデンマークに対し「買い取らせろ」と言っているということです。トランプ氏は、グリーンランドの購入に向けて軍事力や経済的な手段の行使を排除しないと表明し、デンマークが拒否すれば関税を課す可能性も示唆しています。グリーンランドは対中国/ロシアの地政学的な要所であり、軍事上のニーズがあることは理解できますが、EU加盟のデンマーク領であるので、それでいいのではないかと思います。ただ、トランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)加盟国に求める国防費負担を上げることを求めており、グリーンランド購入発言は、トランプ氏の常とう手段である要求を突きつけて譲歩を引き出すディール(取引)外交の一環とも思われています。
- 今のところ日本に直接的に明言化された要求は来ていませんが、いつ火花が飛んでくるかわかりません。先日テレビでアナリストが、「最善の回避方法は、目立たぬようにしておくこと」と言っていましたが、、、。