日銀、0.5%に利上げへ 17年ぶり金利水準に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB227L60S5A120C2000000/
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【コメント】
- 本日、日銀の政策決定会議が開かれ、短期金利が0.25%引き上げられ0.5%になりそうです。
- 株式市場や為替市場では既に本件は織り込み済みのようで、利上げが正式に発表されても、前回7月の利上げ時のような急激な円高や株価大暴落はないと想定できそうです。
- 今回も、しかも半年ぶりに0.25%と小幅な利上げにとどまります。物価上昇率(約2%)を考えると実質金利はまだまだマイナス圏内で、米国の利下げが当面無いことを勘案すれば、ドル円は現状レベルから大幅な円高には向かいにくいというのが市場のみかたです。加えて、実際の円資金の流れ(ドル買い過多)からすると160円を突破し165円方向へ向かう可能性もあるとの見解もあるようです(投資は自己責任で!)
【記事概要】
- 日銀は24日に開く金融政策決定会合で追加利上げを決める方向だ。政策金利とする短期金利(無担保コール翌日物レート)を0.25%から0.5%に引き上げる。2025年度も高水準の賃上げが見通せる状況になり、トランプ米大統領の就任に伴う市場の変動も限定的だったためだ。
- 24日午後に植田和男総裁が記者会見し、決定内容を説明する。政府は決定会合で、日銀に判断を延期するよう求める権利があるが、行使せず、事実上容認する見通しだ。
- 利上げは24年7月会合以来、半年ぶりで、24年3月のマイナス金利解除以降では3回目となる。政策金利が0.5%になるのは07年2月〜08年10月以来、17年ぶりだ。1995年9月以降、政策金利が0.5%を超えたことがなく、過去30年間で最も高い金利水準だ。
- 日銀が正式に利上げを決めれば、金融政策の正常化が進み、日本経済は「金利ある世界」に一段と踏み出す。企業や家計に影響が及ぶ。家計については預金金利の上昇で預金者は恩恵を受ける一方、住宅ローンの借り手は金利負担が重くなる。みずほリサーチ&テクノロジーズの試算によると、0.5%への利上げによって日本の家計全体では年間およそ0.6兆円のプラスの影響が生じる。