万博、リアル体感を きょう開幕  158カ国・地域参加 世界の分断、超える契機
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250413&ng=DGKKZO88011600T10C25A4MM8000
【コメント】
  • きょうから万博開催です。
  • 開催前は費用が嵩んでくることや設備建設が間に合うのかなどいろいろ批判的な意見がありましたが、開催されるとなれば一見する価値はあるのかもしれません。
  • ただ大混雑/大行列が心配です。海外からの観光客もこれを機に一気に増加する可能性があり、宿泊施設などの確保は争奪戦かもしれません(大阪はもはや空きなしかも)。
  • 関税問題で火花を散らしている米国や中国、戦時下のウクライナなどが一同に集まる半年間です。この場で相互に認識しあい争いが静まることを願いたいと思います。
【記事概要】
  • 大阪・関西万博が13日開幕する。ネットに膨大な情報が氾濫し、仮想空間で質の高い体験ができる今、大阪湾の人工島に足を運ぶ意味を一つあげるとすれば、新しい時代の「リアル(現実)」を体感できることだ。
  • 海外の158カ国・地域も様々に次世代のリアルを伝える。
  • コロナ禍が収束し、リアルな体験の価値は再認識されている。企業は在宅勤務を縮小し、大学の対面授業が復活した。「細かいニュアンスが伝わらない」といったデジタルコミュニケーションの負の側面がより強く意識されるようになってきた。
  • 海外から日本を訪れる観光客は過去最多を更新する。日本人が何の変哲もないと感じるような町を喜んで訪れ、普通の日本食を食べ歩き、地元の人たちと片言のおしゃべりを楽しむ。コンサート会場には人があふれ、テーマパークのアトラクションには長い列ができる。リアルな体験に価値を見いだす人の多さの表れといえる。
  • 言論は逆の方向に振れている。コストや時間のかかる事実認定が置き去りにされ、ひとりひとりが紡ぐ「物語(ナラティブ)」が現実を左右するようになってきた。異なる意見に耳を貸さない、耳に入らない。行き着く先が世界を覆う分断だ。
  • 万博発祥の地、英国のキャロリン・デービッドソン政府代表は「インターネットが広がったからこそ『ライブ』での体験や経験の価値が増している」と指摘する。リアルに触れて価値観をアップデートしていく先に分断を超える解が見えてくる。
  • これから始まる大阪万博では、国内外の出展者が新しいリアルを提示する。面白いかもしれないし、つまらないかもしれない。はっきりしているのは実際に見ないとわからないということだ。