証券口座乗っ取り対策を急げ
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250428&ng=DGKKZO88335910Y5A420C2PE8000【コメント】
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250428&ng=DGKKZO88335910Y5A420C2PE8000【コメント】
- 証券口座の乗っ取りで被害が増加しています。
- メールなどで偽サイトに誘い込んでIDやパスワードを入力させる「フィッシング」や悪意あるプログラムで口座情報を盗み取られる手口のようです。
- 偽サイトに誘い込まれてIDなどを盗まれなければ問題はないと思われますが、パソコンやスマホそのものが汚染されコントロールされてしまうこともあるかもしれません。
- 証券会社が推奨しているに多要素認証設定などを行い、かつIDやパスワードを定期的に変更することが必要です。またパソコンやスマホにIDやパスワードを覚えさせ簡単にWEBに入れるようにしておくことの多様されていると思いますが恐ろしさを感じますので検討要です。証券口座だけではなく銀行口座も同様です。
- 新NISAの普及で、特に積立のみ行なっているケースが圧倒的に増加しているようですが、積立の場合めったに口座を開かず、被害にあっていたことに気づいていない場合も多いようです。
- 証券会社は基本的に被害への補償を行わない姿勢を示しているようですが、金融庁は適切に補償をするように指導を始めているようです。ただし、補償は証券会社が指定した対策をとっている場合に限られるので早めの対策設定をお勧めします。
【記事概要】
- 株式などを取引する証券口座が乗っ取られ、勝手に売買される被害が急増している。注意喚起を徹底し、官民あげて早急な対策で被害の拡大を止めるべきだ。
- 口座乗っ取りによる不正は楽天証券や野村証券など少なくとも8社で確認された。金融庁の調査では、4月16日までの約3カ月で起きた不正取引は1454件、売買額は合計954億円にのぼる。
- メールなどで偽サイトに誘い込んでIDやパスワードを入力させる「フィッシング」や悪意あるプログラムで口座情報を盗み取り、本人になりすまして売買するのが不正の手口だ。中国株などが取引され損失を被る例が出ている。
- 背後には犯罪集団が存在するとされる。自分たちは安値で株式を仕込み、乗っ取った口座で買い注文を出して株価をつり上げ、売り抜ける手法もささやかれる。
- 不正防止には複数の手段を使って本人確認を行う「多要素認証」が有効とされる。ただ証券会社が多要素認証を用意していても投資家の設定が任意で、セキュリティー水準が低い口座は多かった。
- 日本証券業協会は会員の58社が多要素認証を原則必須化すると発表した。とはいえ実施時期や具体策は個々に委ねる。各社は最善の手立てを急いで整えるべきだ。巧妙になる不正に対し、対策を更新し続ける姿勢も欠かせない。
- 取引する個人もパスワード管理や多要素の本人確認が自らの資産を守ると理解してほしい。
- 新しい少額投資非課税制度(NISA)の利用が増えるなど、家計にも投資が広がり始めたばかりだ。安心して取引できる環境づくりへ全力を尽くすべきだ。
- 被害への補償については確定の難しさなどが指摘されるが、個別の状況に応じた誠実な対応の検討が望まれる。
- 不正に関し、警察当局や証券取引等監視委員会は情報収集を進めている。海外からの犯行の場合の摘発は容易でないとみられるが、各国と連携して犯罪集団の特定や被害防止を急がねばならない。
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