日経平均、4万5000円視野 市場、年内「株高・円高」の見方
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250825&ng=DGKKZO90872600V20C25A8NN1000
【コメント】
  • パウエル議長がジャクソンホール会議で利下げを示唆するとも受け止められる講演を行いました。これを受けて、米国時間金曜日のダウは最高値を更新しました。今日の日本株も朝から上げ相場の展開になると思われます。
  • 記事にもありますが、日経平均は年末までに4万5,000円〜6,000円を達成する見通しもあります。
  • 一方為替は、米国利下げ、日本利上げを想定し円高ドル安が意識されています。万一、ドル円がオーバーシュートし130円台になることがあれば、日経平均株価にはネガテイブです。
  • 現在、日本株のVIX指数(恐怖指数)は米国株よりも高く、日本株の上下動の振幅は大きくなる可能性があります。
  • 中長期視点で日本株投資をされている方は、直近の動向は無視し、日本企業の業績を注視するとともに、それを左右するドル円の動向をチェックすることが大切だと思います。
  • 個人的な見解ですが、米国利下げが今後継続されていけば、米国株にはポジティブで更なる米国株の上昇は期待できます。しかし米利下げはその部分だけを捉えればドル安円高です。米国株が上昇することとドル安円高のバランスで、円ベースでのリターンがどの程度になるのか、なかなか予想が難しいですね。
  • 長期的な日本経済を考えると、個人資産を一定程度円以外(ドルと金)に振り向けておくことも真剣に検討すべきタイミングが続いていると思われます。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
  • 経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を通過し、日本株や円相場はどう動くのか。市場関係者に年内の見通しを聞いたところ「株高・円高」の観測が強い。
  • パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は22日の講演で雇用の下振れリスクを強調し、利下げの可能性を示唆した。市場では利下げに慎重な姿勢を崩さないとの見方もあっただけに、驚きを持って受け止められた。
  • 週明けの東京株式市場は、講演への警戒で下げた分を取り戻す展開となりそうだ。フィデリティ投信の重見吉徳氏はパウエル議長の発言で「リスクテイクのゴーサインがともった」と指摘する。
  • 年内は右肩上がりを予想する声が多い。野村アセットマネジメントの石黒英之氏は「企業が慎重にみていた関税影響を見直し、4~9月期決算では上方修正が広がりそう」として、日経平均株価は11~12月に4万4000~5000円とみる。
  • 為替市場では円高観測が強い。年内にFRBは2~3回の利下げ、日銀は1回の利上げが中心的な見方だ。「市場の織り込みが不十分なため1ドル=140円を超えて円高が進む可能性がある」との指摘がある。
  • 植田和男総裁による賃金上昇圧力についての発言は「素直に年内の利上げの可能性があると受け取った」という。
  • 円高は輸出採算の悪化を通じて日本株に逆風だが、1ドル=140円前後なら業績への打撃は限られるとみられている。
  • 当面の焦点は9月5日発表の8月の米雇用統計。7月分に続き8月分も悪ければ「FRBの利下げ幅が0.5%になる可能性の織り込みも進む」。
  • リスクはインフレの加速にある。「米国のインフレ再燃リスクに日本の政局や財政懸念が重なれば円売りに勢いがつく」との見方がある。