FRB、2会合連続で0.25%利下げ 量的引き締めは12月に終了https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2900U0Z21C25A0000000/
【コメント】
  • 米連邦準備理事会(FRB)が0.25%の利下げを決めました。2会合連続の利下げでしたが、次回12月の利下げはしないとの示唆があったようです。
  • この利下げを受けても、織り込み済みだったということもありドル円の大きな動きはありません。
  • これから日銀の政策決定会合が開かれますが、市場の予想は利上げなしで、おそらくその通りになると想定されます。日本はインフレ率に対し政策金利が低い「実質マイナス金利」が続いており、ドルやユーロなど各国通貨に対し弱い状態が継続していますし継続すると予想されます。
  • ドル円は140-155円のレンジを行き来しています。これは両通貨ともに弱いことによるものですが、ユーロ円は高値追いトレンドが続いています。ユーロ圏は日本と比較して、健全な財政赤字や増益サービス収支差(ユーロ圏は黒字、日本は赤字)、ユーロ加盟国増加によるユーロ圏の拡大なと通貨高の状況であり、将来もこれがくつがえることは考えにくいと思われているからです。
  • ユーロ円の180円突破が現実味を帯びてきている感があります。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
  • 米連邦準備理事会(FRB)は29日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.25%引き下げた。利下げは2会合連続。米連邦政府の一部閉鎖で主要な経済統計が軒並み停止するなか、雇用の勢いが失速するリスクへの対応を優先した。
  • 政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利は3.75%〜4.0%となった。3%台は2022年12月以来となる。
  • トランプ米大統領の指名で9月に就任したミラン理事は前回会合と同様に0.5%の利下げ幅を主張して反対票を投じた。カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は追加利下げをすべきではないと反対した。
  • 量的引き締め(QT)と呼ばれるバランスシートの圧縮を12月1日で終了することも決めた。パウエル議長は10月14日の講演で、今後数カ月で停止すると示唆していた。
  • QTは危機対応で大量に購入した米国債などの保有額を徐々に減らす取り組み。22年から開始し、徐々にペースを落としてきた。FRBはQTの終了時期を金利操作などの金融政策とは切り離して議論してきた。
  • 12月の追加利下げ「既定路線ではない」
  • 記者会見したパウエル議長は、FRBが内部に意見対立を抱えながらも利下げを続けた理由について「雇用が下振れするリスクはここ数カ月で高まっている」と説明した。
  • 一方で、次回の12月会合について「FOMC内での意見が大きく分かれた」と強調した。「政策はあらかじめ決められたコースをたどるものではない」として、次回会合での追加利下げを9割織り込んでいた市場をけん制した。
  • 現時点で景気全体が悪化している訳ではない。アトランタ連銀の「GDPナウ」によると7〜9月は堅調な個人消費を中心に3.9%という高い成長率を維持する予測だ。
  • だが10月1日から始まった政府閉鎖で主要な経済統計の公表や集計は止まり、経済動向は見極めにくくなっている。パウエル氏は「不確実性が非常に高い状況下では、今後の動きについて慎重な姿勢が求められる」と述べ、十分なデータがないなかで利下げを続けることにためらいを見せた。
  • パウエル氏は「関税の影響を除けば、実際の物価上昇率は2%という目標からそれほど離れていない」とも述べた。年金支給額の計算のため例外的に公表された9月分の消費者物価指数(CPI)は、エネルギーと食品を除く上昇率が前年同月比で3.0%と市場予想を下回った。FRBの今回の利下げを後押しする内容だった。
  • 金利先物市場は28日まで、次回の12月会合での利下げをほぼ完全に織り込んでいた。パウエル氏が次回の利下げを「既定路線ではない」とけん制したことで、金融政策の先行きを映す米2年債利回りは記者会見中に上昇した。
  • 9月時点でのFOMC参加者の金利見通しは12月会合まで3連続の利下げが中央値だったが、参加者によっても見方は大きく分かれていた。