日経平均、AI相場に調整売り 1284円安 関連需要は「揺るがず」https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20251106&ng=DGKKZO92411040W5A101C2EA1000
【コメント】
  • 昨日は日経平均が約1300円下落しました。日中には一時2400円下落する局面もあったようです。
  • ソフトバンクグループなどAI関連銘柄が過熱感により売られたことが主要因です。
  • 米国ゴールドマンサックスのCEOが「テック株のバリュエーション(投資尺度)が高い。今後12~24カ月の間に株式市場は10~20%下落する可能性が高い」などの発言が下落の一因のようです。
  • 日経平均が過去最大の下げ幅を記録した2024年8月5日は、「令和のブラックマンデー」として市場参加者の記憶に残っていますが、再来を予感する方も多いのではないでしょうか。AI銘柄への投資資金集中度は相当高く、しばらくは値動きの荒い相場展開が続くとの見方が多いようです。
  • 今日の日経先物市場は昨日比で値上がりを示しており、一旦今日は上昇傾向が予想されますが、明日以降の市場動向は要注意と感じます。
  • いずれにしても投資は「長期」が原則です。一喜一憂することなく淡々と自分が信じた手段で積立を行なっていくことが肝要だと感じます。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
  • 5日の日本株市場は大揺れとなった。日経平均株価は前日比の下げ幅が一時2400円を超えた。世界株高を主導する人工知能(AI)相場への警戒感が強まり、ソフトバンクグループ(SBG)など急激に上昇していたAI関連株に売りが膨らんだ。もっとも関連企業の業績は堅調で、AI需要自体は揺らいでいないとの声は多い。目先は売り買いが交錯しそうだ。
  • 「AIの過熱感は多くの投資家が意識していた。今日の下げは特別な驚きではない」。楽天投信投資顧問の平川康彦第二運用部長は5日の相場をこう振り返る。
  • 日経平均終値は1284円(2%)安の5万0212円。主因はAI関連株の大幅安だ。SBGとアドバンテスト東京エレクトロンの3銘柄でほぼ1000円押し下げた。
  • アジア株も総じて軟調だった。韓国株市場では総合株価指数(KOSPI)が急落し、下落率は一時6%を超えた。
  • 株安の根底には、米金融機関トップなどの発言を機にAI相場の持続性に疑念が広がったことがある。
  • 米ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は4日に香港で講演し、「テック株のバリュエーション(投資尺度)が高い。今後12~24カ月の間に株式市場は10~20%下落する可能性が高い」と述べた。米モルガン・スタンレーのテッド・ピックCEOも相場下落の可能性を認めた。
  • 「世紀の空売り」で知られる著名投資家マイケル・バーリ氏が率いるサイオン・アセット・マネジメントの開示も投資家心理を冷え込ませた。7~9月期にエヌビディアなどAI関連株の下落を見込んだ取引をしていることが明らかになったためだ。
  • 今年の日経平均の躍進は、SBGとアドバンテスト、東京エレクトロンのAI関連3銘柄によるところが大きい。24年末から10月末の最高値までの上げ幅1万2516円のうち、その寄与度の7割を3銘柄で説明できるほど、局所的な株価上昇だった。
  • それぞれ明確な買い材料がある。SBGはAI関連株として世界的に有名で、非上場の米オープンAIにも巨額投資していることも買いに拍車をかけた。
  • アドバンテストは高性能な半導体検査装置の販売が好調で、10月28日に2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比71%増の2750億円と2年連続で最高益を更新する見通しと公表した。
  • AI需要は実態を伴うという見方は不変で、AI相場が崩れるとの指摘は現時点で乏しい。株式相場が巨額のAI投資を支えに急ピッチで上昇するなか、テック企業は本当に収益化できるかとの不安はあった。足元で先行き不透明感を示す材料が浮上し、リスクを回避する動きに弾みがついた格好だ。
  • 歴史的な過熱感もマネーの流出を後押しした。日経平均は、チャート上で長期的なトレンドを示す200日移動平均からの上方乖離(かいり)率が10月末時点で30%を超えた。「買われすぎ」の目安とされる20%を大きく上回る。大規模な金融緩和や財政出動を掲げた「アベノミクス」下で株高が加速した2013年5月以来の高水準だ。
  • 日経平均が過去最大の下げ幅を記録した2024年8月5日は、「令和のブラックマンデー」として市場参加者の記憶に残る。
  • 今月5日の下落は「指数自体の水準が上がっているため当時ほどの衝撃はない」(三菱UFJアセットマネジメントの友利啓明エグゼクティブファンドマネジャー)。ただ、AI銘柄への集中度は当時をしのぐ。しばらくは値動きの荒い相場展開が続くとの見方が多い。