MSCI、「全世界株」日本4銘柄追加 キオクシア・JX金属など 3年9カ月ぶり純増、資金流入に期待https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20251107&ng=DGKKZO92439130W5A101C2ENG000
【コメント】
  • 多くの日本人がNISA枠で投資をしている「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称・オルカン)などが連動する「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」に日本株の組入数が1社増加したようです。
  • 日本株の組入数が増えたのは約4年ぶりで、最近の株高により評価されたAI関連銘柄が組み入れられました。一方で株価下落となっている食品関連株が除外されています。
  • MSCIには世界の優良銘柄のうち2509銘柄(10月末)が組み入れられていますが、今回最も増加したのは中国で、6銘柄の純増だったようです。最近の中国株の回復が評価されているようです。
  • いずれにしてもMSCIへの日本株の組入数が増加することは望ましいと思います。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
  • 株価指数算出大手の米MSCIは5日(日本時間6日)、代表的な全世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」に日本株でキオクシアホールディングスなど4銘柄を追加すると発表した。除外は3銘柄だった。日本株の組み入れ数が純増になるのは3年9カ月ぶり。
  • 今回、新規に採用されたのはキオクシア、JX金属、荏原、西武ホールディングス。除外されたのは明治ホールディングス日清食品ホールディングスヤクルト本社だった。今回の見直しで日本株の組み入れ銘柄数は181となる。24日の取引終了後から指数に反映される。同日の東京市場は休場のため、実際は前営業日の21日の取引終了時点で実施される。
  • 同指数は10月末時点で2509銘柄が組み入れられている。連動するパッシブ運用の資金は巨額で、採用や除外が個別銘柄の需給に与える影響は大きい。日本では三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称・オルカン)などが連動する指数になっている。
  • 日本株の銘柄数は減少傾向をたどっていたため、資金の流入も細りやすくなっていた。大和証券の橋本純一チーフクオンツアナリストは、今回の入れ替えで日本株には約1170億円の機械的な資金流入が見込まれると試算する。
  • 純増した背景には、日本株高で時価総額が膨らんだ企業が多いことがある。前回の指数更新日の8月26日以降の上昇率を比較すると、ドル建て日経平均株価は9月初めからS&P500種株価指数を上回って推移している。
  • 追加された銘柄は人工知能(AI)、半導体関連銘柄が多い。キオクシアは主力とするNAND型フラッシュメモリーの市況改善期待から株価は急上昇している。キオクシア株は6日、ACWIに採用されたことを受け、資金が流入することへの期待から一時前日比10%上昇した。終値は9%高だった。
  • JX金属はAIデータセンター向けの材料で高いシェアを有しており、株価はAI相場を追い風に8月以降右肩上がりとなっている。同社は3月の上場後8カ月での採用となる。荏原も半導体工場に納める装置やポンプなどの販売を手掛け、業績は好調だ。
  • 除外されたのは食品系の3社だ。8月26日~11月5日の株価騰落率は日清食品HDが1%高、明治HDは2%安、ヤクルトは5%安とさえない。みずほ証券の菊地正俊チーフ株式ストラテジストは「値上げが引き続き経営課題となる一方、実質賃金はマイナスが続き、消費は勢いを欠く。騰勢が強い半導体関連や電線、電子部品などに資金が流れやすかった」と指摘する。
  • 世界全体での追加銘柄数は69、除外は64だった。国別で最も増加したのは中国で、26銘柄追加された。削除数は20。2023年8月以来の純増になった。
  • アイザワ証券の王曦市場情報部課長は「中国株はこれまでIT(情報技術)企業への規制や不動産市況の低迷が重荷になっていた。半導体やAIなどに国策として支援する動きがでてきていることが株価を押し上げている」と指摘する。上海総合指数は10月に10年ぶりの高値をつけた。
  • 米国株は、AI向けクラウドサービスのコアウィーブなど12銘柄増、除外は小売りのアルバートソンズなど14で差し引き2減だった。
  • ACWIは先進国や新興国ごとのスタンダード指数(大型・中型株が対象)で構成され、世界の株式時価総額の85%をカバーする。MSCIは四半期ごとに、ドルベースの時価総額や株式の流動性などを考慮し組み入れ銘柄の見直しを行う。