マグロ落札5.1億円、日本株一時1600円高の同時高 2026年経済への楽観「連動」https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20260106&ng=DGKKZO93572530V00C26A1ENG000
【コメント】
- 昨日は、東証の大発会の日でした。株価は年初初日から大幅高を記録し、さいさきの良い初日でした。
- 金融関係者は一様に今年の株価上昇の可能性を表明し、金融市場は大賑わいの1日だったようです。
- 一方で例年通りマグロの初セリも行われましたが、落札価格はなんと5.1億円とのことでした。
- 今日の朝刊に、マグロの初セリと日経平均の相関関係を示す記事がありましたので取り上げます。
- 「アベノミクス相場」のあった2013年にはマグロが初めて1億円を超えていたことを始め、2010年度以降を見るとマグロの初値と日経平均株価は連動性があると見えます。
- 昨日の初セリでは5.1億円という極端な高値をつけたこともあり、金融市場には相当な楽観論が飛び交っているようです。
- 現在の日本はインフレが加速しており、マグロも株も高値追いになっていくと思われているようです。
- 昨日は日経平均が62,000円を達成するという証券トップの見解もありましたが、はたしてどうなっていくのでしょうか?
【記事概要】
- 2026年の「日本市場」は好調な滑り出しとなった。5日の東京株式市場で日経平均株価は一時、昨年末比1600円高となった。一方、同日の豊洲市場(東京・江東)で開かれたマグロの初競りは落札額が史上最高値を記録した。両者には26年の国内経済に対する楽観という共通項がある。
- 「景気が良くなるように。高いけども働いて働いて働いて働いて働いて(落札した)」。すし店「すしざんまい」を展開する喜代村(東京・中央)の木村清社長はマグロ初競りを終えた午前6時ごろ、こう語った。
- 木村社長は青森県大間産のクロマグロ243キロを5億1030万円で落札した。この日の最高値である「一番マグロ」だけでなく、19年に同社が落札した史上最高値3億3360万円も超えた。
- それから約3時間後、ところ変わって東京証券取引所(東京・中央)。新年最初の大発会の取引が始まり、開始直後の午前9時過ぎには日経平均の昨年末からの上昇幅が1000円を超えた。前週末の米国市場で人工知能(AI)関連銘柄が買われた流れを引き継いだ。初日の取引で上昇したのは4年ぶりだ。
- 初競りのマグロに株式市場関係者も注目してきた。「初競りのマグロが高いとその年の株価も堅調」。こんなアノマリー(経験則)が語られてきたからだ。マネックス証券の吉野貴晶チーフ・マーケット・アナリストはマグロ初値と株価の「相関は強い」と指摘する。
- 過去のケースでは「アベノミクス相場」のあった13年にはマグロが初めて1億円を超えた。半面、ロシアによるウクライナ侵略が始まった22年には初値も下がった。25年はマグロ初値も株価もそろって大きく上昇した。
- 吉野氏は史上初の5億円超えとなった今回の初競りを見て「26年の日経平均の上値を5万4000円と予想していたが、大きく上振れすることもありうる」と話す。
- 初競りのマグロの価格上昇は支払い余力の大きさを反映し、消費の強さを示す――。日本株との連動についてこんな解説が付く。とはいえ株とマグロの関係だけではあくまでアノマリーに過ぎず、このままでは相関関係に乏しい。
- だが視線を他に移すと、マグロのみならず様々な商品の初競りで高値を更新している。例えば豊洲市場ではウニにも最高値がついた。北海道産が400グラムで3500万円と、前年につけた史上最高値の5倍の高値だ。
- 青果物などを扱う大田市場(東京・大田)での初競りでは、山形県天童市で生産されたサクランボの高級品種「佐藤錦」が500グラム180万円で落札された。25年の150万円を超えて過去最高値を更新した。
- マグロ限定の単なる「ご祝儀」ではなく、幅広い商品で高値が相次いだのは、インフレ基調に加え、景気や企業業績の先行きに対する楽観が強いためだ。
- 日本経済研究センターが25年12月にまとめた民間エコノミストの見通し「ESPフォーキャスト」で、25年度の名目GDP(国内総生産)成長率が3.89%と11月調査より0.40ポイント上方修正になった。26年度予想も引き上げられており、先々の景気への視線が上向きになっている。
- 企業業績で見ても、東証プライム市場の27年3月期の営業利益は26年3月期よりも1割以上増えるとの見通しもある。
- 初競りと株価は、同じファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の上で動いていると言える。両者の連動は今後より深まっていくかもしれない。そうなると「5億円のマグロ」は26年の大幅な日本株高を占う先行指標となる可能性もある。
