トランプ氏「48時間以内に海峡開放を」イラン「攻撃なら完全封鎖」https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2206N0S6A320C2000000/
【コメント】
- 週末は高市首相の訪米の話題で持ちきりでした。
- 相当にトランプ大統領に気を遣った態度と発言により、事なきを得たようです。もっとも日本の首相が、イランを攻撃したある意味犯罪人であるかもしれないトランプ大統領にあれほど媚びらなければならないのかとの批判の声はあります。媚びる態度で乗り切ったこともあり、イランに害があるような約束がなかったことは、友好国であるイランには少なくとも悪印象は与えなかったと思われます。
- トランプ大統領は終わりの見えない戦いに焦りを高めている様です。原油価格、とりわけ米国内でのガソリン価格の高騰は、米国民の間に徐々に不満が広がってきており、ガソリン価格の高騰が長引くにつれて秋の中間選挙の敗北が濃厚になっていくからです。米国は車社会ですので、ガソリン価格は米国民の生活に直撃するからです。
- この状況を打開するため、記事にあるようにトランプ大統領は48時間と時間を切ってホルムズ海峡の開放を迫っています。開放しなければ、イランの発電設備を攻撃するとの脅しでです。
- これに対しイランは、発電所への攻撃が実施されればホルムズ海峡を「完全に」封鎖、また米国資本が入った域内の企業を「完全に破壊する」と表明しています。
- まさに「泥試合」です。今週何とか停戦の兆しが見えて欲しいものです。
- 原油を90%以上中東に頼っている日本の円は更なる下落の気配を示しており、更なる物価高の引き金になります。
【記事概要】
- トランプ米大統領はイランが48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ、エネルギー施設を標的に攻撃を始めると表明した。米東部時間21日午後7時44分(日本時間22日午前8時44分)にSNSに投稿した。
- トランプ氏は「いかなる脅威もなくホルムズ海峡を開放しない場合、米国は最大の発電所を最初の標的とし、各種の発電所を壊滅させる」と書き込んだ。イランはホルムズ海峡で船舶にドローン攻撃などをしかけ、事実上、封鎖状態にしている。
- イラン革命防衛隊は22日の声明で、発電所への攻撃が実施されればホルムズ海峡を「完全に」封鎖するとして反発した。米国資本が入った域内の企業を「完全に破壊する」とも脅した。ロイター通信が伝えた。
- トランプ氏は別の投稿で「彼らの指導部は消滅し、海軍と空軍は壊滅し、防衛能力は完全に失われ、彼らは取引を望んでいる」と強調した。軍事作戦について「我々は予定よりも数週間も先行している」と主張した。
- トランプ氏は20日、対イランの軍事作戦を「段階的に縮小することを検討する」と述べた。一方で、米主要メディアは同日、トランプ政権が数千人の米海兵隊を中東に追加派遣するとも報じた。
- 米軍は2月28日の軍事作戦開始後、原油価格の高騰につながるエネルギー施設への攻撃は避けてきた。軍事行動に踏み切れば、世界のエネルギー市場に大きな混乱をもたらす。
- トランプ氏は19日、イスラエルのネタニヤフ首相にイランの原油・ガス施設を攻撃しないよう直接要求したと明かした。「ネタニヤフ氏にはやるなと言ったし、もうやらないだろう」と述べた。
- トランプ政権はイランへの圧力を引き上げる一方、停戦に向けた動きも水面下で始めた可能性がある。米政治サイトのアクシオスは21日、将来的な和平交渉に備え、政権内で協議を始めたと伝えた。
- 米当局者はアクシオスに今後2〜3週間は戦闘が続くと見込んでいると話した。戦闘終了を見込んで外交交渉の準備を進める。協議にはトランプ氏の娘婿、クシュナー氏とウィットコフ中東担当特使が関与する。
- 米側はホルムズ海峡の開放やウラン濃縮の停止、核開発・弾道ミサイルの開発計画の停止、中東地域のイランの代理勢力への資金提供の終了を求める。
- ここ数日は米国とイランが直接の接触はしていないものの、エジプトとカタール、英国が双方の意向を伝達しているという。イラン側は交渉に関心を持ちつつも、厳しい条件を米国とイスラエルにだしている。賠償金と、将来にわたり攻撃を受けない保証を要求している。
- 米側はイランで意思決定ができる人物は誰なのか、どのように接触できるかを特定しようとしている。アクシオスによると米当局者は、かつて米側と核交渉を担ったイランのアラグチ外相は意思決定に携わる人物ではないとみている。
