米中首脳、台湾問題を協議 習氏「処理誤れば衝突」 イランの核兵器保有認めずhttps://www.nikkei.com/paper/article/?b=20260515&ng=DGKKZO96256530V10C26A5MM8000
【コメント】
- 昨日、世界中が注目する米中首脳会談が開催されました。
- 会談は終始和やかな雰囲気で行われ、両大国は今後緊密に連携していく方向で話し合いが行われた模様です。
- 注目は、台湾問題とイラン問題です。
- 台湾問題について習氏は「台湾問題は中米関係において最も重要だ。これを適切に処理すれば両国関係は全体として安定を保つことができる」「台湾独立と台湾海峡の平和は水と火のように相いれない」と強調し米国に関与しないように強く求めたようです。
- 一方イラン問題では習氏が会談で、ホルムズ海峡でのイランの通航料徴収に反対する考えを明確にし、イランによる核兵器保有を認めないことでも一致したようです。
- これを受けた日本政府のコメントは出ていませんが、台湾問題については高市首相が今年はじめに台湾問題にふれ、中国から大きな反感をかっている状況が続いていることから、日本の立場が微妙になる可能性があります。
- 米中2大国が親密な関係になっていくことは世界平和の安定に寄与すると思われますが、経済力が劣化し軍事力もない日本の世界での地位は下落していく可能性があります。
- 日本は30年前のように再度研究開発強化により技術力に磨きをかけるとともに、シンガポールや香港からアジアの金融拠点の地位をとり戻していくことなども必要かと思います。
【記事概要】
- トランプ米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は14日、9年ぶりに北京で会談した。習氏は台湾問題について「適切に処理できなければ両国は対立・衝突し、中米関係を極めて危険な境地に追い込むことになる」と警告した。
- 中国外務省が発表した。米ホワイトハウス当局者が記者団に説明した協議内容には台湾問題は含まれなかった。
- トランプ氏によると、両首脳が2025年10月に韓国で会談した際には台湾問題は議題にのぼらなかった。習氏は自国での会談でトランプ氏に厳しい言葉を投げかけた。
- 習氏は「台湾問題は中米関係において最も重要だ。これを適切に処理すれば両国関係は全体として安定を保つことができる」と主張した。「台湾独立と台湾海峡の平和は水と火のように相いれない」と強調した。
- 会談の冒頭、習氏は既存の大国が新興の大国と衝突する「トゥキディデスのわな」に言及し「中米両国は乗り越えることができるか」と問いかけた。「大国関係の新たなパラダイムを創造できるか」とも話し、米中協力の重要性を唱えた。
- トランプ氏は「あなたは偉大な指導者だ」と習氏を持ち上げた。「米中関係はかつてないほどに良くなる」と応じた。同行した米企業のトップらを紹介し「『今回は史上最大のサミットになるかもしれない』という人もいる」と言及した。
- トランプ氏は11月の米国の中間選挙を前に、経済分野で中国から成果を得たという実績づくりをもくろむ。中国が米国産の農産物や原油の購入を拡大する見返りに、トランプ氏が台湾問題で譲歩するかが焦点となる。
- ホワイトハウスによると、両首脳は米企業による中国市場へのアクセス拡大と中国による米産業への投資拡大を協議した。イラン情勢や貿易振興についても話し合った。会談はおよそ2時間15分に及んだ。両首脳は15日にも少人数でのワーキングランチに臨む。
- 習氏がトランプ氏に台湾問題を切り出したのは、台湾統一を実現するうえで今が勝負どころとみるからだ。
- 11月の台湾の統一地方選に向けて、中国との対話路線を掲げる野党・国民党を後押ししたいという思惑がある。トランプ氏から台湾への関与を低下させる言質を引き出せば頼清徳(ライ・チンドォー)政権への逆風となり、国民党に有利にはたらくとの計算がある。
- 習氏はトランプ政権に台湾への武器売却を停止するよう求めてきた。トランプ氏は今回の会談でも議題にのぼるとの見方を示している。
- 米国は中国本土と台湾が不可分だという中国の立場に異を唱えない一方、台湾の安全保障に関与する「一つの中国」政策を維持してきた。現状維持を重視し「双方からのいかなる一方的な現状変更にも反対し、台湾の独立を支持しない」という立場だ。
- トランプ政権は米中首脳会談前にイランとの戦闘終結を目指したが、実現していない。
- ホワイトハウスは習氏が会談で、ホルムズ海峡でのイランの通航料徴収に反対する考えを明確にしたと説明した。イランによる核兵器保有を認めないことでも一致した。
- 習氏は米中を「建設的戦略的安定関係」と位置づけることでトランプ氏と合意したと明らかにした。「今後3年間、あるいはそれ以上にわたって中米関係に戦略的な指針を提供する」と語った。
- トランプ氏は会談後の晩餐(ばんさん)会で、9月24日に習氏夫妻をホワイトハウスに招待すると明らかにした。米政府は26年中に両首脳が最大4回会談する可能性を探っている。
