ヒト型家事ロボ、頼れる「家族」に 1台500万円、50年代に世帯普及率1割https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20260518&ng=DGKKZO96301000X10C26A5TLF000

【コメント】

  • 昨日、ウクライナがロシアの都市をドローンで攻撃したとのニュースがあります。イラン問題で関心が薄れている中で、ウクライナとロシアの紛争は継続していることも忘れてはなりません。それにしてもロシアの厳格な防空網を破るドローン攻撃は恐ろしいものを感じます。
  • 日本の防御は手薄で、隣国からドローン攻撃などを受ければひとたまりもない状況と感じます。このような世界情勢を見ていると、日本は「平和ボケ」なのでしょうか?
  • 記事は家庭向けロボットが2030年ごろから徐々に普及してくる可能性があるという内容です。
  • 現在の家庭生活を支える三種の神器は食洗機、ドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機とのことですが、、、うちは一つもありません(泣)。
  • 現在家庭に自動車が普及している状況と同様に、将来はロボットが家庭で活躍していく状況が当たり前の時代となっていると思われます。
  • 日本は家族をケアする時間が先進国で最も少ないというデータがあり、今後ますます高齢化と人口減少が進む中で、「ヒト型ロボットの社会実装が諸外国と比べても早く進むかもしれない」と期待する声があります。ロボットと共に生きる日常が近づいてきているのでしょうか。私も体感を期待しています。

【記事概要】

  • ヒト型ロボットがマラソンやボクシングをこなす時代になった。性能は急速に向上し、家庭など活躍の場も広がる。2050年代には世帯普及率が1割に達する見込みだ。生活空間になじみやすい形と人工知能(AI)で家事をこなす頼れる「家族」になれるか。
  • 朝、家族が仕事や学校に出かけるとヒト型ロボットが充電器から立ち上がる。床のおもちゃを片付け食器は食洗機に入れる。洗濯機を回して乾いた服は畳んでタンスにしまう――。
  • 三菱総合研究所の中村裕彦主席研究員は50年ごろにはヒト型ロボットがこうした作業を一般家庭で担うようになると見込む。夕方に家族が帰宅すれば「8割ほどの家事は終わっているかもしれない」(中村氏)。掃除や洗濯はもちろん、小さい子供や高齢者の見守りもこなす。

AIで作業判断

  • ヒト型ロボットはカメラやセンサーで周囲の状況を把握しながら2本の腕で作業をこなす。人の指示に従いAIでやるべき作業を判断する。2本足や車輪で動く。
  • ロボットを動かす「フィジカルAI」技術の発展で20年ごろから研究開発が盛んになった。安川電機川崎重工業、米テスラや中国の宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)などが開発する。富士経済は35年の世界市場が3兆5000億円と予測する。
  • 産業向けが巨大市場になるとの見方もある中、中村氏は本格普及時の本命は家庭向けとみる。家庭内にはテレビのリモコンを定位置に戻す、サッシにたまったホコリを拭くといった「名もなき家事」が多い。AIで自ら考えて動くヒト型ロボットの強みが生かしやすい。
  • 三菱総研の推計では、ヒト型ロボットは30年代半ばから導入が進む。家庭向けは50年に500万台程度と国内全世帯の約1割に普及する。80年には現在の普通自動車に匹敵する約5割の家庭に行き渡るとみる。
  • 洗濯物をたたむヒト型ロボット「Torobo(トロボ)」(東京都文京区の東京ロボティクス)
  • ロボットは信頼できる実力があるのか。安川電機傘下の東京ロボティクス(東京・文京)のオフィスを訪れるとヒト型ロボット「トロボ」が机の上の物を片付けていた。担当者が近くで操作し、スプーンやコップ、タオルを箱に入れたり並べたりする動作を繰り返す。動きはまだゆっくりだが1分ほどかけてTシャツも畳んだ。
  • トロボは研究開発向けで24年時点の価格が1台1800万円程度だった。ただ東京ロボティクスの坂本義弘社長は「普及が進めば家庭向けで100万円程度の製品も出てくるだろう」とみる。映像を使うなどAIの学習速度の向上が寄与している。
  • 三菱総研が推計の前提としたのは1台500万円程度と高級自動車と同じような価格だ。中村氏は「家事の負担軽減で時間を買う需要は一定程度ある」とみている。
  • ヒト型ロボットを研究するGMO AI&ロボティクス商事(GMO AIR、東京・渋谷)の内田朋宏社長も「すでに中国では新興の部品メーカーが相次いで現れ、200万円などのヒト型ロボットも登場している」と指摘する。
  • テスラもヒト型ロボットを2万ドル(約310万円)で販売することを目指す。性能次第ではあるものの、500万円という価格はもはや夢物語ではない。
  • ロボットに頼りたくなるほど日本で働く人の「忙しさ」は切実だ。経済協力開発機構(OECD)によると、現在でも日本人の労働時間は主要7カ国(G7)で最も長い1日あたり368分。同時に家事や家族のケアにつかう時間は最も短い125分となっている。

新「三種の神器」に

  • この傾向が続くおそれがある。第一ライフ資産運用経済研究所によると、50年の労働人口は9%減の6200万人になる見通しだ。女性や高齢者の就労もさらに進み、共働きで子育てや介護を担う負担は増えかねない。
  • 高度成長期に家庭生活を支える冷蔵庫などが「三種の神器」と呼ばれた。これになぞらえて令和の三種の神器とされるのが時短が売りの家電である食洗機、ドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機だ。
  • 三菱総研の中村氏は「これらに続いて、ヒト型ロボットが新・三種の神器になるかもしれない」と話す。GMO AIRの内田社長は「高齢化や人口減少という課題が深刻な日本だからこそヒト型ロボットの社会実装が諸外国と比べても早く進むかもしれない」と期待する。ロボットと共に生きる日常が近づいてきている。