「群馬パスポート」人気 地域紹介パンフ、残り2万部の抽選に5万人https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC08C270Y6A700C2000000/
【コメント】
- 今朝の新聞は休刊ですが、デジタル版で面白い記事がありましたのでアップします。
- ご存知の方も多いかもしれませんが、「GUNMA PASSPORT(群馬パスポート)」が大人気とのことです。
- これまでネット上で「グンマー帝国」といじられていましたが、群馬県庁がこの自虐ネタで経済効果を上げる取り組みを行っています。
- 日本国旅券そっくりのパスポートを発行し、群馬県内をスタンプラリーでまわる試みです。
- 初回は5月の大型連休向けに1万部を出しましたが、大人気で初日に申請打ち切り。その後も大人気状況は継続していて、フリマアプリでは高値で取引されているようです。
- 初回分の経済波及効果を推定5億9000万円、「300万円の予算で大きな効果を得た」とのことです。
- 群馬県と長野県の「国境」の毛無峠は人気の観光スポットになっており、国境にある看板を拝みに多くの観光客が来ているそうです。
- 他県も同様にパスポートを発行するのでしょうか?日本人に限らず外国人観光客にも受けそうな気がします。各県のパスポートのスタンプラリー達成を目当てに、外国人観光客のリピートが増加するかもしれません。
【記事概要】
- 群馬県の「GUNMA PASSPORT(群馬パスポート)」人気が止まらない。5月に出した1万部は初日に品切れ。6月に3万部増刷したがアクセス集中で先着順から抽選に切り替えた。残る2万部の枠に5万人以上が申請。希望者全員に届くまで時間がかかりそうだ。
- 「やはりグンマーはパスポートが必要か」「これ無いと密入国になる?」。インターネット掲示板で以前から「グンマー帝国」といじられていた群馬県。県は自虐ネタを逆手に、外務省にも相談したうえで、日本国旅券そっくりのB7判カラー、44ページのパスポート型の地域紹介パンフレットを作った。
- 前半は歴史や文化、温泉、食など県内情報を掲載し、後半は35市町村のスタンプ欄とした。各市町村の道の駅などでオリジナルスタンプを押して回り、県庁でスタンプを押して完了する。
- 5月の大型連休向けに出した最初の1万部は先着順で、初日に申し込みが予定数に達して申請を打ち切った。フリマアプリやオークションサイトでは1万円以上で出品され、想定外の人気に県は夏休みに向けて3万部を増刷。6月29日から1万部ずつ3回に分けて申請を再開した。
- 5月1日の初回交付時、受取場所の群馬県庁11階には来庁者の長い列ができた=群馬県提供
- 希望者はLINEの県公式アカウント「群馬県デジタル窓口」で申し込み、申請完了の通知画面を窓口で提示して受け取る。あえてインターネット交付はせず、受取場所も県庁と東京事務所、大阪事務所に限った。「取得自体も本物の旅券に近い特別感を出した」(観光リトリート推進課)
- 6月末の申請再開も初日にアクセスが集中。新型コロナウイルス禍のワクチン接種申し込みの大量アクセス時でもダウンしなかった「群馬県デジタル窓口」がダウンした。転売も続いており、7月10日時点でも5000円前後で出品されている。
- 県は6日、申請を先着順ではなく抽選にすると発表。8日と17日からの先着順の申請受け付けを中止し、9〜15日に申請を受け付けて抽選で交付するとした。当落は17日に発表し、交付は県庁では18日から、東京・大阪の事務所では21日から行う。10日正午時点で申請件数は5万件を超え、交付予定の残り2万部を大きく上回る。
- 9日の定例記者会見で山本一太知事は「今後は計画的に増刷する」と話し、希望者全員に交付できるように取り組むとした。
- 県は希望者に行き渡った後も持ち主と地元にメリットをもたらす活用法を模索する=群馬県提供
- 県内全35市町村を巡ってスタンプを集めた人は9日時点で223人。観光しながら巡れば3日はかかり、宿泊や飲食、物販のニーズも広がる。担当課には「県民だが全市町村は行ったことがなかった。行くきっかけになった」といった声が寄せられている。
- 山本知事は6月18日の記者会見で初回分の経済波及効果を推定5億9000万円と紹介。「300万円の予算で大きな効果を得た」と話した。
- 「群馬パスポート」には日本国旅券と似た体裁で、知事名の「群馬県旅券の所持人を通路故障なく群馬県を旅行させ、かつ、同人に必要な情報を与えられるよう、関係の諸官に協力要請する」との要請文が記されている。
- スタンプと記載情報、モノとしての価値に加え、今後どんなメリットを提供できるか。県の担当課は「希望する全員に届ける」ことに注力するが、「今後の活用も検討する」としている。
- 県内の施設やイベントと連携し、優待などに使う案が有力だ。個別にシリアルナンバーが付いている点も、上手に使えば回遊データを収集・分析できるかもしれない。希望者がひと通りパスポートを入手した後に、持ち主と地元の双方が使って得をする具体的な取り組みにつなげられるかどうかが注目される。
