概算要求、143兆円前後 「天井」廃止で過去最大https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20260901&ng=DGKKZO98510120R00C26A9MM8000

【コメント】

  • 高市首相初の予算編成が始まりました。
  • 2027年度予算に対する要求が各省庁から出てきたようですが、首相の意向を汲んでか143兆円前後で、26年度要求の122.4兆円を大幅に上回る過去最大の規模となったようです。
  • 経済産業省はAIや半導体・ロボット産業の支援などに、厚生労働省は創薬や薬事審査での人工知能(AI)活用やスタートアップの支援に充てるための要求が嵩んでいます。いずれも高市首相の経済成長の目標に準拠する内容と思います。
  • 防衛庁も防衛強化の主旨に沿って大きな要求となっています。なお現在世界中で使用されている攻撃型無人機の開発費用などの金額は入っていません。
  • 気になるのは国債費の増加です。金利上昇を見込み国債の利払い費用織り込み、国債費全体が約1.2倍になっています。
  • 高市首相は、補正予算(当初予算の成立後に生じた予測しえない事態や追加の財政需要に対応するため、既存の予算を変更・修正して編成する予算)を廃止し、年度予算に一元化する方針を示しています。そう考えると、今回の予算案は、従来の「当初予算+補正予算」に対し多少増加している程度にはとどまっています。ただ、予想外の事象が発生した場合には緊急に臨時国債を発行する意図があるのかもしれません。
  • これから審議が行われ来年3月に2027年度予算が成立していきますが、日本の財政問題は世界中の注目の的になっています。

【記事概要】

  • 政府の2027年度予算の概算要求総額が一般会計で143兆円前後となることが31日、分かった。26年度要求の122.4兆円を大幅に上回る過去最大の規模となる。上限を設けない成長投資枠の新設に加え、補正予算も含めた一体予算としたことで要求額が急増した。
  • 高市早苗政権が手掛けた25年度補正と26年度当初を足し合わせた140.6兆円を2兆~3兆円ほど上回る水準となった。同日までに各省庁が財務省に要求した政策経費をもとに日本経済新聞が集計した。
  • 27年度予算は高市政権が要求段階からまとめる初の予算となる。危機管理・成長投資の新たな予算枠は「青天井」とした。各省からの要求には金額を示さない「事項要求」も含む。
  • 要求額の143兆円前後は新型コロナウイルス禍の歳出水準に匹敵する。補正予算も含めた通年の歳出規模は20年度は147.5兆円、21年度は144.6兆円だった。
  • 厚生労働省は25年度補正と26年度当初予算を合わせた額から2.0%減の36兆5803億円を求めた。創薬や薬事審査での人工知能(AI)活用、スタートアップの支援などには1969億円を要求した。
  • 経済産業省は特別会計も含めて7兆7859億円を要求した。25年度補正と26年度当初予算を合わせた5兆2702億円を上回る。うち約2兆円はAIや半導体・ロボット産業の支援に充てる。
  • 防衛省は8兆8908億円だった。政府は26年末に安全保障関連3文書を改定し、無人機を離島防衛に活用する方策などを盛り込む方針だ。概算要求では攻撃型無人機の開発費用などを事項要求とし、金額を示していない。