円急騰、155円台 1日で4円上昇https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20260904&ng=DGKKZO98576380U6A900C2MM8000
【コメント】
- 昨日、円高が一気に進みました。160円直前から155円台まで一気に4円の円高です。
- 米国のベッセント財務長官が日本の利上げを強く推奨する発言をしたり、日銀の利上げ推進派の高田審議委員が利上げに積極的な発言を行ったことが、投機筋の加速度的な円買いを誘ったと見られています。実際の日米財務当局の介入ではないようです。
- 日米双方ともにインフレが進んでいますが、もし次の金融政策決定会合で、日本は利上げ実施、米国は据え置きとなれば、現状よりも金利差が縮小することから150円まで円高が進むという分析があります。
- 一方で、日本の輸出入による実質の為替需要は輸入超であり、依然として円安ドル高の状況に変化がないため再度160円に戻っていくという声もあります。
- 日本の産業を強化し国際競争力をつけ、輸出超にすることが本質的な円安是正措置であり、高市首相は2027年度予算に産業振興投資を織り込みたいとしていますが、これによる財政悪化懸念が強くなれば円安となります。
- 円高に向かえば、オルカンなどのドル建て投資家は損失(利益の縮小)を被ります。別記事に、SBI証券が個人向け国債を戦略的商品に位置付け、販売拡大に注力しているとあります。2026年1〜6月期の販売額は2900億円を超えて過去最高となり、証券会社ではトップで、前年同期比約5倍になったそうです。最近は日本も「金利のある世界」が定着しつつありますので、為替リスクを避けた安全運転投資もポートフォリオに組み入れていく必要があるかもしれません。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
- 3日の外国為替市場で対ドルの円相場は一時、1ドル=155円台に上昇した。8月3日以来1カ月ぶりの円高・ドル安水準となった。日米当局が円安是正に取り組むとの思惑が浮上し、円を買ってドルを売る動きが加速した。
- 午前から徐々に円高が進んだ。夜には155円台半ばまで上昇し、1日での上げ幅が4円に達した。
- 日銀の利上げへの思惑が強まり、円高圧力となった。日銀の植田和男総裁は日本時間2日「次回(9月17~18日)の金融政策決定会合を含め毎回の会合でしっかり議論したい」と述べたほか、他の日銀幹部も機動的な利上げへの姿勢を示した。
- ベッセント米財務長官が「円の大幅な過小評価に対処するために金融政策上の措置を講ずることを支持した」と発言したことも日銀の利上げへの思惑を強め、円を買う動きにつながった。
- ベッセント氏は8月31日、米CNBCのインタビューで「市場が持っていない情報を私は持っている」と言及。財務省の三村淳財務官も今月3日夕に「引き続き臨戦態勢だ」と発言した。市場では、当局による円安是正への疑心暗鬼が広がっている。
- 三井住友銀行為替トレーディンググループの納谷巧グループ長は「(ヘッジファンドなど)投機筋によるドルの投げ売りが出ている」と話す。
- 市場では円買いに勢いがあり、円は引き続き上昇しやすい局面にあるとの声が聞かれる。
