想定外の37日連続雨、野菜不作でインフレ加速 異常気象に企業も苦慮
https://www.nikkei.com/paper/20261007M101/MM80000/article/DGXZQOUA024YO0S6A001C2000000

【コメント】

雨が多かったですね!東京都心では37日連続で雨が降り続けていたようです。
9月の東日本太平洋側の日照時間は1946年以降、最も短かったとのことです。
この影響で、野菜の高騰やメンタルや睡眠の悪化などの影響があるようです。
レタスは平年比で約5割高、白菜は平年比で3割以上の高値、キャベツ:も平年比で4割高、ピーマン・ほうれん草: 主産地の天候不順で平年より3割以上高、またきゅうり・なす・トマト・ブロッコリー:にも影響があるようです。
また人間への影響ですが、日光を浴びないことで脳内のセロトニン生成が滞り、気分の落ち込み、イライラ、倦怠感、冬季うつの初期サインが現れやすくなるそうです。
一方で岡山県など天気に恵まれた地域では水不足という別の悩みがあり、高梁川水系は32年ぶりに第3次取水制限となったそうです。
トヨタは自動車は塗装で大量の水を使うため、「水環境インパクト最小化」と呼ぶ取り組みを進めており、節水技術開発を加速しているようです。
最近の極端な異常気象は、今後も続くと予想されることから、その対策は必須です。

 

【記事概要】

異常気象が経済を揺さぶっている。東京都心では37日連続で雨が降り続けるなど、気候変動の影響が年々深刻化する。企業も国も対応に苦慮する。
日照時間は過去最短
今年も猛暑のはずだった。気象庁は6月時点で7〜9月の平均気温について、全国的に平年より高く、降水量はほぼ平年並みの見通しだと発表していた。
ところが東京都心では台風が相次ぎ接近した。秋雨前線も停滞し、8月下旬から記録的な長雨となった。9月の東日本太平洋側の日照時間は1946年以降、最も短かった。
東京都中央卸売市場のレタス類の卸値は9月下旬、前年同期の2.4倍に跳ね上がった。長野県では日照不足と低温でレタスが小玉傾向となっている。
後続産地の茨城県は9月の大雨により一部で浸水被害があった。食卓に年間を通じて野菜を届けてきた「産地リレー」がきしむ。
インフレへの影響も見逃せない。伊藤忠総研の武田淳氏は「豪雨や猛暑などの異常気象が食品価格に影響を及ぼしている」と話す。
総務省の消費者物価指数(東京都区部の中旬速報値)では、9月の生鮮食品の価格は5年前に比べ23.5%上昇した。生鮮以外の食料も28.8%上がった。
物価全体は13.6%の上昇にとどまる中、身近な品目の上昇が目立つ。
みずほ総合研究所の服部直樹氏は「物価が押し上げられるトレンドは続く」と分析する。2%の物価安定目標を掲げる日銀の金融政策にも影響が及ぶとみる。
今年のシルバーウイークは11年ぶりの5連休だったが、天候不順で観光などのサービス消費のあてが外れた。はとバスは9月の大型連休時、房総半島を巡るツアーや都内で運行する屋根なしの「オープンバス」のツアーを取りやめた。
トヨタも対策
天気に恵まれた地域では水不足という別の悩みが生じた。岡山県の高梁川水系は10月2日、32年ぶりに第3次取水制限となった。
岡山県の伊原木隆太知事は記者会見で「この先の天気予報を見ても雨が期待できるかわからない」と述べ、節水を呼びかける。
異常気象が日常になる中、企業は対応を急ぐ。トヨタ自動車は国内外で「水環境インパクト最小化」と呼ぶ取り組みを進める。
クルマの塗装では多くの水を使う。使用量を減らすため、製品が通過する時のみ洗浄水を供給したり、塗料の回収時に水を使わない技術を導入したりする。2025年度までに工場の水使用量を1台あたり13年比で約2割削減した。
主力拠点のある愛知県を流れる豊川用水では節水が9月18日午前に解除されるまで約1カ月続いた。国内外で水の供給を巡るリスクが高まる中、それに対応した生産体制作りは急務だ。
政府は26年度内に気候変動適応計画を改定する方針だ。熱中症対策や治水、高温耐性の農作物開発などに力を入れる。
この分野は効果や便益が見えにくく、資金が集まりにくい課題がある。官民投資額の目標を新たに設け、被害の防止や軽減を後押しするという。
極端な気象への対応力は持続的な経済成長の前提条件になりつつある。