株、過熱感へ警戒強まる 半導体関連売り広がるhttps://www.nikkei.com/paper/article/?b=20251024&ng=DGKKZO92128450T21C25A0DTC000
【コメント】
  • 朝刊には注目を引く大きな記事は見当たらず、、、。
  • 昨日日本株が4営業日ぶりに万9000円を下回った記事がありました。一過性のことでとりたてて話題にすることではありませんが、やはり日本株はスピード違反気味なのでしょう。
  • AIや半導体関連株が日本株上昇を牽引しており、お祭り騒ぎの感が否めません。特定業種による株価上昇は振幅が激しくなる傾向がありリスクへの警戒が必要です。
  • 特に外国投資家が買い越しになっており、彼らはグローバルベースで収益性の良い市場へ機敏に資金を動かしますので、個人投資家がこれに翻弄される局面が出てくるかもしれません。
  • いずれにしても日本企業の決算と今後の見通しが日本株の強さを維持できるかどうかの焦点です。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
  • 東京株式市場で短期的な過熱感への警戒が強まっている。23日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比666円18銭(1%)安の4万8641円61銭と4営業日ぶりに4万9000円を下回った。株価指標でみた割高感が意識され、上昇をけん引してきた半導体株などが売りに押された。
  • 23日は「高市トレード」の主役だったハイテク銘柄に利益確定売りが続いた。ソフトバンクグループ(SBG)は5%安と大幅続落。アドバンテスト(4%安)、東京エレクトロン(3%安)と3銘柄合計で日経平均を約500円押し下げた。
  • 半導体関連では幅広い銘柄が下げ、車載半導体大手のルネサスエレクトロニクスが6%安、シリコンウエハー大手のSUMCOが5%安に沈んだ。中小型の関連銘柄も幅広く売られ、レゾナック・ホールディングス(HD)や日東紡も下げた。
  • 株価指標面からみた割高感は根強い。東証株価指数(TOPIX)ベースの12カ月先予想PER(株価収益率)は23日時点で15.7倍台と、節目の16倍が目前に迫る。
  • これまでの上昇は人工知能(AI)の成長性や「高市トレード」といったテーマ性による物色という側面が大きかった。市場では「株高持続にはEPS(1株当たり利益)の上昇といった業績面の後押しが欠かせない」(三木証券の北沢淳商品部投資情報課次長)との見方が少なくない。
  • 米株式市場では、四半期決算で1株利益が市場予想を下回ったネットフリックスの株価が急落。22日の取引終了後に決算発表したテスラも1株利益が市場予想に届かず、時間外取引で株価は軟調に推移した。
  • 国内でも来週から主要企業の2025年4~9月期決算の発表が本格化する。米利下げをテーマに最高値圏に浮上した米国株と同様に日本株も決算が利益確定や好材料出尽くしとみた売りのきっかけになる可能性は否定できない。
  • 23日のような下落局面では、自社株買いを含めた株主還元への期待が需給面を下支えすることも多い。ただ、自社株買いへの株価の反応は今後、鈍るとの声もある。
  • 野村証券の藤直也エクイティ・ストラテジストらは22日付のリポートで、企業からみた株価の割安感が低下したことで、4~9月期決算の新規の取得枠設定は「低調になる可能性がある」と指摘。自社株買いが常態化してきたことや、未執行の取得枠が高水準な点から、短期の株価反応が鈍化しているという。
  • 「いいとこ取り」で買われてきた日本株だが、ハイテク株を中心とした揺り戻しには警戒が必要だ。