米中間選挙、民主党が上下両院で多数派奪還 トランプ共和党は大敗https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB0412F0U6A101C2000000/
【コメント】
- 米国中間選挙で、民主党が上下両院で圧勝しました。トランプ大統領にNOを突きつけた結果になります。
- トランプ大統領は、当初の予想と異なり選挙結果をあっさり「受け入れる」との姿勢を示しています。あまりの大敗なのでゴネる理屈も見つからないのでしょう。民主党には「祝意を伝えたい」とも述べたそうです。
- 民主党の下院には多数派奪還をしたことにより、トランプ氏のほかヘグセス国防長官ら閣僚への重大な違反行為や不正をした疑いによる弾劾訴追を行う可能性があるようです。トランプ大統領は、ガソリン価格の高騰など物価高がイランへの攻撃によるものと認めており、その責任はヘグセス国防長官にあるとしているようです。
- 昨日の日経平均株価は、午前中から13:30くらいまでは約3,000円の大幅下落でしたが、選挙結果がほぼ確定すると一気に約2,000円上昇していました。昨夜の米国株は大幅上昇で終えており、今日の日経平均株価は上昇となる可能性が高いと思われます。
- 今後2年は、民主党が上下両院でトランプ大統領がこれまで行なって来た政策と相反する法案を可決しても、大統領がサインしないという状況が続き、米国の政治が停滞する恐ればあり、日本にも少なからず影響があると思わレます。
【記事概要】
- 米中間選挙は3日に全米で投開票され、野党・民主党が連邦議会の上下両院の多数派奪還を確実にした。米メディアが報じた。トランプ米大統領は3日、敗因はイラン問題との認識を示し、選挙結果を「受け入れる」と表明した。
- トランプ氏が率いる与党・共和党は政策にかかわる予算案や法案の成立に民主の協力が欠かせなくなる。上院には大統領が指名した政府高官らの人事を認めるか決める権限もある。過半数の賛成で承認されるため、民主の支持を得る必要がある。
- 現在は大統領職と上下両院の多数派を共和が占める「トリプルレッド」の状態にある。米軍によるイラン攻撃に伴うガソリン価格の高騰など物価高への有権者の不満が高まり、トランプ氏が率いる共和に厳しい審判が下った。
- AP通信によると、米東部時間4日午後4時(日本時間5日午前6時)時点で上院(定数100)は非改選議席を合わせ、民主が54、共和が44。民主が多数派奪還に必要な51議席を上回った。
- 投開票日直前までどちらが勝ってもおかしくないとみられていた上院選の7つの激戦州(1日時点)で、民主が東部メーン、中西部のミシガン、オハイオ、アイオワ、カンザス、南部テキサスを制した。事前に共和が優位とされた南部サウスカロライナ州も勝った。
- 下院(定数435)は民主が237、共和が139。民主が過半数(218)を上回り、上下両院で「ブルーウェーブ(青い波)」による地滑り的な勝利を収めた。
- 共和は下院で議席数を大きく減らす可能性が高い。過去の中間選挙ではオバマ政権だった2010年は64議席、第1次トランプ政権だった18年は42議席それぞれ減らした。前回22年は当時与党の民主が9議席減だった。
- 米フロリダ大の集計によると、4日時点で期日前投票をした有権者は郵便を含め6200万人となった。過去最高の22年中間選挙を上回った。
- APの有権者調査によると、24年大統領選でトランプ氏再選を後押しした若者や中南米系(ヒスパニック)などの有権者層が離反し、6〜7割は民主に投票した。
- トランプ氏は3日、米FOXニュースで民主について「祝意を伝えたい」と述べた。大敗を受けて閣僚を交代させる可能性を否定した。
- 中間選挙の敗北にイランでの軍事作戦が与えた影響を巡り「一因だった」と言及した。「民主と協力して取り組む。すでに民主の友人何人かと話をしている」と語った。
- 中間選挙は4年に1度ある大統領選の2年後に実施される。任期2年の下院435議席すべてと、任期6年の上院100議席のうちおよそ3分の1にあたる35議席が改選対象だ。議会は27年1月から新しい構成になる。
- 民主の下院には多数派奪還を前提に、トランプ氏のほかヘグセス国防長官ら閣僚への弾劾訴追を探る動きがある。弾劾訴追は公職にある人物が職務上の重大な違反行為や不正をした疑いがあれば、議会が対象人物を罷免するか決める手続きにかけられる仕組みだ。
- 下院で訴追された場合、弾劾裁判の舞台は上院に移る。罷免するには上院の出席議員の3分の2の賛成が必要になる。トランプ氏は19年と21年に弾劾訴追されたものの、いずれも弾劾裁判で無罪となった。
