長期金利5%・日本は3% 市場、インフレ制御に不安 原油高・財政拡張続くhttps://www.nikkei.com/paper/article/?b=20260916&ng=DGKKZO98795090W6A910C2MM8000
【コメント】
- 米国時間16日に米国で政策金利が公表される予定です。
- 原油高と財政拡張懸念が相まって、世界中て長期金利の上昇が進んでいます。米長期金利は15日のアジア時間に19年ぶりの高水準をつけ、日本も30年ぶりの高さとなっています。ドイツも17年ぶり、イギリスも19年ぶりの長期金利の上昇となっています。
- 政策金利を上げインフレ懸念を緩和しなければ、長期金利の上昇は更に進むと思われます。
- 長期金利の上昇が抑えられなければ消費者や企業の行動は積極的でなくなり、企業収益に影響を与え始めます。これを受け投資家はリスクを取ることを抑え、株式相場に大きな影響を与える可能性があります。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
- 世界の長期金利が急上昇(債券価格は下落)している。米長期金利は15日のアジア時間に19年ぶりの高水準をつけ、日本も30年ぶりの高さとなった。原油高に加え、各国で財政拡張も進む。インフレ制御への不安が市場に広がる。
- 米国債は基軸通貨ドルへの信認を背景に安定した資産として位置づけられる。その利回りは世界の様々な金融商品の価値を測る際に参照される。
- 日本時間15日午後、代表的な米長期金利の米10年物国債利回りは5.04%台と2007年以来19年ぶりの高水準をつけた。8月末からの上昇幅は0.3%弱に広がった。
- 「先行き不透明感が強く、節目を超えたからといって買いが入るわけではない」。ある外資系証券の債券トレーダーは取引画面で米金利が歴史的水準に上昇するのを見ながらこう語った。
- 金利上昇は世界で広がる。日本の長期金利は15日、3.035%と約30年ぶりの高さをつけた。ドイツの長期金利は3.5%を超え17年ぶりの高水準、英国も5.4%台と19年ぶりの高水準に達している。
- 金利上昇の背景にあるのはインフレが制御できるのかとの不安だ。
- 中東情勢の緊張が再び高まり原油の国際指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は1バレル100ドルを超えた。原油価格の高止まりが続くと川上から川下まで幅広い財の価格を押し上げる。
- 毎年の利払いが固定されている債券はインフレに弱い。債券が売られる要因となる。
- 金利の上昇圧力となっていた各国の財政悪化への懸念でも、新しい動きが出てきた。
- トランプ米大統領は中間選挙で勝利した場合、成人1人当たりに5000ドルを配ると公言した。欧州では財政再建が遅れるフランスも27年に大統領選を控え、拡張的な政策への懸念が高まる。
- 広がるばらまき型の政策に対し、市場は財政の持続可能性への不安を募らせている。投資家が国債の利回りに対してプレミアム(上乗せ)を求めるようになったのがいまの債券市場の構図だ。
- 市場では金利の上昇がさらに続くとの見方がくすぶっている。
- インフレや財政懸念など従来型の金利上昇圧力に加え、今回は別の側面がある。人工知能(AI)関連企業による旺盛な設備投資だ。
- 設備投資のため米テック企業が巨額の社債を発行している。投資マネーをAI関連の社債と奪い合う構図が生まれた。安全資産という特徴だけではマネーを引き寄せられない問題を抱える。
- 「社債の発行が落ち着かない限り米金利は低下しづらい」とUBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメントの青木大樹・日本地域最高投資責任者(CIO)は話す。
- 金利の上昇が意味するのはお金を調達するコストが高まることだ。金利上昇が抑えられなければお金を借りにくくなり消費者や企業の行動は積極的でなくなる。投資家はリスクを取るのを抑え、株式相場に逆風となる。
