日銀総裁、円安巡る発言軌道修正 「物価に影響及ぼしやすく」 上振れなら早めに利上げ
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240509&ng=DGKKZO80528120Y4A500C2EE9000
トヨタ、日本企業で初の営業益5兆円 前期、HV伸びる
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240509&ng=DGKKZO80534090Z00C24A5MM8000
円安にもほどがある!(1)年収300万円じゃ働けない 低い賃金に為替追い打ち
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240509&ng=DGKKZO80532200Z00C24A5EP0000
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240509&ng=DGKKZO80528120Y4A500C2EE9000
トヨタ、日本企業で初の営業益5兆円 前期、HV伸びる
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240509&ng=DGKKZO80534090Z00C24A5MM8000
円安にもほどがある!(1)年収300万円じゃ働けない 低い賃金に為替追い打ち
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240509&ng=DGKKZO80532200Z00C24A5EP0000
- ドル円がまた上がっている。数日前は一時151円台だったが、現在は155円台半ば。1ヶ月前の感覚だと現在のレートは相当なドル高だったが、先週160円を突破したこともあり、さほどドル高の感覚にはならないのは私だけか?
- 今朝は、ドル円に関連した記事が多数。
- まず、日銀総裁が4月末の会見で「ドル高円安は基調的な物価上昇率に大きな影響を与えていない」と繰り返したため円安が進行したことを踏まえ、8日の経済懇話会後の記者会見では「「為替は経済・物価に影響を及ぼす重要な要因であることは言うまでもない。金融政策の対応が必要になる可能性がある」「急速かつ一方的な円安は、例えば企業の事業計画の策定を困難にさせるなど不確実性を高めて経済にマイナスだ」と発言を180度変えた。
- ドル高円安の功罪に関する記事が2本。
- まず功では、トヨタに代表される輸出企業の好業績の決算。トヨタは円安も相俟って前年度比約2倍の5兆円と過去最高の営業利益を計上。ハイブリット車の売上が好調だったこともあるが、円安で約7,000億円、値上げで約1兆円の押し上げ効果があったそうだ。好業績を踏まえサプライヤーへの還元(部品値上げ容認)も行うようだが、それにしても消費者からすると「儲すぎ」の感は否めない!
- 一方罪は、低賃金。そもそも国際的に見て、日本の賃金は今だに低位にあるが、この円安でドル換算し国際比較を行うととんでもない劣勢にある。このため、海外からの優秀な働き手は訪日せず、日本人も米国や豪州などの海外に出稼ぎに行く始末。また海外留学を志す学生にもこの円安は大きな障害になっている。
- トヨタなど一部の企業は、これまでの自助努力があり、この円安を追い風に好業績を上げているが、このトヨタの従業員でさえおそらく国際比較の賃金比較では劣後にあると推察できる。
- 企業業績を高めることは重要だが、それに過度に変調すると、局所的短期的な業績改善にとどまり、長期的な視点での日本の国際競争力挽回には繋がりにくくなる。
- 一般庶民の所得を加速度的に押し上げ、海外留学のみならず国内の教育の質を高め(高度教育を継続的に行うならば授業料アップが必須と慶應塾長は強調している)るとともに、安心して結婚・子育てができる環境を整え、失われた30年を早期に取り戻していく必要がある、、、と思われるがどうか?