住宅ローンの「マイナス金利」来年以降の消滅に注意
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240527&ng=DGKKZO80949670W4A520C2ENG000
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240527&ng=DGKKZO80949670W4A520C2ENG000
- 円安ドル高是正のための利上げ観測が強まっているが、既存の変動型住宅ローンにも影響がありそうという記事。
- 記事の内容は、変動型住宅ローン金利と住宅取得現在を比較すると、現時点では消費者に差益が出ているというもので、皆さん方にも実感があるのではないか?
- 日銀は現在、翌日物金利を0~0.1%程度に誘導しており実際には0.08%程度で推移。次の利上げでこれを0.15%程度上げ0.25%程度にするとの見方が多いそうだが、そうなると(個々の事情にもよるが)変動型ローン金利は平均0.55%程度に上がるそうだ。
- さらに一段の利上げで政策金利が0.5%程度になると、変動型ローン金利が平均0.8%(0.55%+(0.5%-0.25%)程度になるとの試算。これまでは、「0.5%の壁」の暗黙知があり、利上げは0.5%が上限と見られていたが、最近の円安でその暗黙知が消えているそうだ。
- 仮に政策金利が0.75~1%程度に上がるなら、変動型ローン金利は計算上1%台前半になる。
- 大量の国債を発行している日本は、大幅な利上げをすれば国債利払いが増加し財政が悪化する懸念がある。また民間企業の借入金利子負担が増加し企業の活力に一定の影響がでる。また不動産投資にも影響し過度な利上げは不動産価格の暴落を招く恐れも否定できない。
- ここにきて円安ドル高が想定を超えるレベルで推移していることから、これを是正すべきとの論調があり、これまで以上の利上げ幅と利上げの前倒しがあるかもしれないと感じる。
- 最近の物価の加速的上昇もあり生活防衛を!、、、という気持ちに当然なるが、こうなると個人消費が落ち込み不景気になりかねない。これを打破するには、やはり賃上げだろう。