株価「雲」下抜け警戒 弱気相場入りのサイン
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240529&ng=DGKKZO81000370Y4A520C2EN8000
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- 日経平均株価が市場参加者の間で人気が高いテクニカル分析の一つである「一目均衡表」の「雲」の下限を下回るかに注目が集まっている。それが起きると弱気相場入りのサインとされるためだ。
- 一目均衡表は昭和初期に日本で考案された手法で、海外でも「Ichimoku Cloud」として知られる。特に注目されるのが、過去の高値と安値から求めた値を一定期間先に伸ばした2本の「先行スパン」だ。株価を飛行機、2本の先行スパンに囲われた部分を「雲」に見立てることが多い。28日の取引終了時点の「雲」の下限は3万8470円程度だ。
- 日経平均は4月16日から足元まで「雲」の中を抜け出せない状況が続く。市場では、企業業績や資本効率改善への期待、賃金と物価の好循環といった年初からの日本株高をもたらした好材料が3月までに消費され尽くしたとみる声が多い。
- 「中間決算時の業績上方修正や、夏ごろに期待される実質賃金のプラス転換といった実績を見るまで株価の一段高は難しい」との指摘があり、足元の日経平均は3万9000円台の定着に苦戦しており、今後は「雲」を下抜けするリスクが強く意識されるという。
- そうなった場合、下値メドを「直近安値(4月19日、取引時間中の3万6733円)」程度とみている市場関係者もいるようだ。
(投資は自己責任で!)