インド総選挙、与党の議席大幅減 モディ氏の求心力低下 過半は維持
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240605&ng=DGKKZO81175910V00C24A6MM8000
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- 10億人が約1ヶ月半かけて投票した、イント総選挙(下院)の開票結果が昨日発表された。
- モディ氏が率いるインド人民党を中心とした与党が過半数を確保し、モディ氏が引き続き首相を継続する。
- ただし、インド人民党は大きく議席数を落とし、今後のモディ氏の発言に影響が出そうだ。
- インドは、ここ数年の経済成長が著しく、27年までに名目国内総生産(GDP)はドイツ、日本を抜いて世界3位となる見込み。モディ氏は「(英国からの独立後100年となる)2047年までに先進国入りを目指す」との目標を繰り返し強調している。
- 一方で、現在のインドは、若年層の失業率が高く、インド経済は急速な成長を果たしたものの貧困や経済格差は深刻。国民の4割超が世界銀行の「貧困」ライン以下で暮らす。上位1%の富裕層が保有する資産が、同国全体の富の約40%を占めるという。英国の植民地だった時期よりも貧富の差が深刻だとの指摘もある。
- かつては中国も同様の状況であったが、共産党一党支配で強制的に不満分子を抑圧し、善悪は別にし加速度的な経済発展を遂げてきたが、インドは中国と比べると民主的な運営を行っているため、今後の動向が注目される。