動けぬ日銀」160円試す市場 円安圧力なお 視線は7月会合 段階的修正見透かす
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240617&ng=DGKKZO81433750X10C24A6NN1000
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240617&ng=DGKKZO81433750X10C24A6NN1000
- 日銀は14日の決定会合で長期国債の買い入れを減らしていく方針を決定。具体的な減額計画は次の会合で決めることを受け、市場では「日銀はかなり慎重な姿勢だ。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを始めるまでは円安・ドル高基調が続く」との受け止めが広がっている。
- 米国の利下げは年一回との予想が主流、日本の利上げも今回の国債買い入れ減額の後ズレを受けなかなか進まないと想定されることから、円安ドル高基調が継続するとの見方が根強い。
- 物価変動の影響を除いた実質賃金が25カ月連続でマイナス。1~3月の国内総生産(GDP)改定値も年率換算で1.8%減と低迷。「景気停滞とインフレが共存するスタグフレーションに陥る可能性がある」と指摘。
- 日本経済の低調感を受け日本株は低調。円安の恩恵を受けやすと思われがちだが、景況感が弱いことが投資へのためらいがあると思われる。
- 一方米国株は堅調。金利低下の恩恵を受けやすいグロース(成長)株がけん引する米国株の方が優位になりやすい環境が続くとの見通し。
- 総合すると、ドル円は160円を目指す展開。米国優勢、日本劣勢の株価環境が継続か?(投資は自己責任で)