路線価、29都道府県で上昇 伸び率2.3%、2010年以降で最高 訪日客・再開発押し上げ
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240702&ng=DGKKZO81792950R00C24A7EP0000
上昇率首位の長野・白馬、ホテル開発進む 2位の熊本・菊陽、TSMC進出で
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240702&ng=DGKKZO81792990R00C24A7EP0000
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上昇率首位の長野・白馬、ホテル開発進む 2位の熊本・菊陽、TSMC進出で
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- 不動産市況の回復が加速している。国税庁が1日発表した2024年1月1日時点の路線価は、29都道府県で平均値が上昇して、前年の25から拡大。訪日外国人(インバウンド)の増加や各地で進む再開発、半導体工場の誘致が地価を押し上げたようだ。
- 平均上昇率が5.8%と、全国トップだったのは福岡県。「天神ビッグバン」が進行していることが主因
- 上昇率が全国で2位だった沖縄県(5.6%)は全県で広く路線価が上がった。飲食店を中心に店舗賃料が伸びて、地価上昇につながった。またリゾートホテルの開業が相次ぐ宮古島で、上昇が特に目立った。
- 全国524の税務署別にみると、前年比32.1%上昇した長野県白馬村が首位。スキー場への外国人観光客の増加で、周辺ではホテル開発が進む。
- 2位は熊本県菊陽町で24.0%上昇。台湾積体電路製造(TSMC)の進出で人の流れが増え、住宅新築などが地価上昇の呼び水となっている。
- 東京都も堅調なオフィス需要とマンション価格の高騰で路線価は上昇しているが、今年は企業の新規進出地域と観光地の上昇が顕著。首都圏と地方の地価が多少なりとも是正されていくことは歓迎すべき傾向。
- ただ一方、一般庶民にとってはますます住宅取得が難しくなり、取得した後も固定資産税の増加となることは悩ましい。