株高「NISA世代」支え 4万円回復、高配当株に流入 個人株主、最多7400万人 企業は政策保有株減
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240703&ng=DGKKZO81821380T00C24A7EA2000
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- 経平均株価が2日、3カ月ぶりに4万円を超えた。
- 少額投資非課税制度(NISA)をきっかけに投資を始めた個人投資家が主導。外国人の買いも進んでいる。企業が株式の持ち合い解消で売り圧力を強めるなか、個人と外国人がその受け皿となる構図。
- 1~5月のNISA口座の買い付け額(約6兆6000億円)のうち8割が成長投資枠で、そのうち個別株が6割。投資信託は海外株式型が人気だが、個別株は9割以上が日本株。
- ただ個人株主には新旧交代の傾向。高齢者はバブル崩壊で塩漬けにしていた株を売却、一方新世代は新NISAをきっかけに新たな投資家に浮上。それでも高齢者の売りがかさみ、個人株主比率は0.7ポイント低下の16.9%。
- 日本株を最も買ったのは外国人株主。日本株保有比率は31.8%と前年度比1.7ポイント上昇し過去最高。東証が23年3月に上場企業へ資本コストを意識した経営を要請し、改革に取り組む日本企業が増加し投資の裾野が広がったことによる。
- 若年層による自助努力の資産形成が定着してくれば、企業が国内外で稼ぐ成長の果実を個人が取り込みやすくなり、家計の一助とする効果も見込めそうだ。
- 個人的には、日経平均は意外と早く4万円台を回復した印象。
- 円安が加速していることから、全体的な企業業績は、四半期決算毎に改善が発表されると思われ株高要素が期待できる。一方、秋には米国大統領選挙や国内では自民党総裁選挙が予定されており政局の不透明感があることから注意が必要と思われる。(投資は自己責任で)