PayPay、デジタル給与払い開始 「勝者総取り」狙う
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB131JM0T10C24A8000000/?type=my#AAAUAgAAMA
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【コメント】
- デジタルマネーで給与受け取りが今日から始まる。
- 個人的には、いきなりデジタルマネーで多額(20万円限度)の給与を直接受け取ることのメリットが感じられないが、、、。
【記事概要】
- デジタルマネーによる給与の支払いが25日にスタート。
- ソフトバンクグループ(SBG)10社は同日、希望する社員に対して9月の給与をグループ内のスマートフォン決済であるPayPayで支払う。
- デジタル給与払いは、まずSBGのグループ会社で導入し、現段階で日本瓦斯(ニチガス)やサカイ引越センターなどが導入を準備。
- 政府は2023年4月にデジタル払いを解禁。サービス運営の事業者になるため申請した複数社のうち、24年8月9日にPayPayを指定。
- 給与インフラとしての定着に向け、PayPayがとる戦略の柱は2つ。
- 一つは使い勝手だ。導入企業の手間を極力なくし、コストもかからないよう設計した。導入企業の従業員向けにバーチャル口座をPayPay銀行に作ることで、企業にとっては振込先を変える作業だけで済む形式にした。
- もう一つはこれまでの「孫流どぶいた営業」で築いた6500万人の顧客基盤の強みをフルに生かす。デジタル給与を受け取るには運転免許証などでの本人確認の作業が必要になる。PayPayのユーザーの5割にあたる3000万人はPayPay残高のチャージに使用する銀行口座を登録するなどのために既に登録を済ませており、こうした従業員の手間はほとんどない。
- 日銀の利上げで「金利ある世界」が近づくなかで、デジタル給与ならではの弱みもある。現状でも小幅な利息がつく銀行預金と異なり、PayPayは資金移動業のため利息はつかない。銀行預金に対抗するつもりはなく、ポイント経済圏との接続性を強みに「デジタルなお財布」(柳瀬氏)を目指す。
- PayPay1社だけでは社会的なインフラと認知されない懸念はある。リクルートと三菱UFJ銀行の合弁会社など他に3社が申請していたが、厚生労働省が求めたサービス運営者が破綻した場合に6営業日で弁済する仕組みづくりに難航した。銀行振込を奪われるとみて銀行側も保証機関になるのに慎重だったようだ。PayPayは三井住友海上火災保険を第三者保証機関にして基準をクリアした。