【コメント】
  • 昨日は午後から衆院代表質問があった。4時間NHKで完全中継されていた。
  • 代表質問では、質問者と石破氏などの回答者が、「定型的な質問と回答」にとどまり、決して「論戦」にはなっていない。やはり野党が強く主張する予算委員会などでの一問一答の論戦が必要!
  • 加えて、野党各党も同じような質問を繰り返し、石破首相は同じ回答を繰り返していた。意味の薄い4時間。時間とコストの無駄に写る。

 

  • 今日は少し文化的な社説が掲載されているので紹介。
  • 自分を振り返っても、SNSばかりで読書量が減っている。皆さんはどうか?

 

【記事概要】
  • 文化庁の調査で、1カ月に本を1冊も読まない人の割合が6割を超えたことが分かった。
  • 知識を身につけ、人格を涵養(かんよう)する上で、読書の果たす役割は重要だ。様々な著者の多様な意見に接することは、自由で健全な民主主義の礎にもなろう。それだけに読書習慣の減退には危機感を覚える。社会全体で対応を考えていく必要がある。
  • 文化庁は「国語に関する世論調査」の中で、1カ月の読書の冊数を5年ごとに調べている。2023年度の調査では、1冊も読まないと答えた人の割合が62.6%に上った。08年度以降の過去3回の調査はいずれも40%台後半だった。「読書ゼロ」の割合が急激に高まっていることに驚く。
  • 背景にあるとみられるのがSNSだ。読書量が減っていると答えた人は約7割、理由は「情報機器で時間が取られる」が最多だった。本以外の情報には毎日接している人が多く「SNSなどで文章は読むものの、本に触れる機会は減った」ということなのだろう。文化庁は「単純に活字離れとは言えない」とも説明している。
  • ただ、SNSでは自分の考えに近い情報に囲まれやすいといった恐れが指摘される。SNSは現代社会に欠かせない存在だが、情報源の偏りを防ぐ意味でも、読書にはなお大きな意義がある。お気に入りの1冊を心ゆくまで楽しんだり、難しい本を読み通す達成感を味わったりと、読書体験から得られるものも少なくない。
  • 本離れには書店の減少も影響している。街に書店がない自治体も増えている。国は支援プロジェクトをスタートさせた。お客をどう呼び戻し、書店経営を効率化していくか、官民が連携して対策を練る必要がある。
  • 子供のころはよく本を読んだのに、次第に本から離れてしまったという人も少なくないだろう。今月27日からは読書週間が始まる。書店を訪れ、目に留まった1冊を手に取るところから始めてみてはどうだろうか。